映画『女と男の観覧車』ですが、ジニーの連れ子リッチーが度々放火していたのが印象的でした。
今回は、リッキーの放火癖について、またリッチー演じる俳優についても書いています。
『女と男の観覧車』の放火の意味
『女と男の観覧車』で放火シーンが多いことに気になった人もいるのではないでしょうか。
放火していたのは主人公ジニーの前夫との間に生まれたリッチーという男の子です。
どんなシーンでリッチーは放火をしていたか、また放火にはどんな意味があるのか考察していきます。
リッチーが放火をしていたのはどんな時?
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リッチーが放火を行う場所や時刻はさまざまですが、それらは全て「一方、その頃・・・」といった文脈で挿入されています。
ハンプティ、ジニー、リッチーの家庭は崩壊寸前でした。
キャロラインが来てからというもの、その崩壊具合は加速していきます。
それぞれが、自分のことにしか興味がなく、一番の子供であるリッチーの面倒はほったらかし。
ジニーがミッキーに振られ、キャロラインを見殺しにしてしまった日も、リッチーはほったらかしにされ、その結果放火に走り、警察に捕まります。
ミッキーがジニーのもとを去り、ハンプティが帰ってきて、「また一からはじめよう」と言う結末のシーンの後にも、「一方、その頃」ということでリッチーが放火をして遊んでいるシーンが続きます。
放火の理由・意味は?
放火癖というのは、心理学では精神的不和を解消する為の対処手段と捉えられています。
リッチーのなかに溜まっていた不和とは当然、血のつながっていない父親であるハンプティとのいざこざ、夢を捨てきれず自分のことしか考えない母ジニーからの愛情の欠如です。
これらの日常的な不和を解消するために、リッチーは常習的に放火を繰り返していたのだと思います。
リッチーは放火をすると当然ですが必ず怒られます。
怒られるのは嫌なことですが、怒られている間両親は自分のことを考え向き合っています。
もしかしたらそのために放火していたのかな、とも思いました。
放火の他にも、学校の補修をさぼって映画館に行き、そこにジニーが追いかけてくるシーンもありましたね。
もしかしたら無意識に親を引き付けるような行動をとっていたのかもしれません。
物語の進行役でもあるミッキーは放火についてこんなことを言っていました。
「リッチーの放火は問題だ。派手にやってる。
炎の中に何を見ているのか。
果てしない宇宙の神秘か。
熱エネルギーへの執念か。
復讐の炎か。
動機はどうあれ禁じられた遊びだ」
復讐の炎という言葉が気になりました。
リッチーは両親に何かひどいことをされているわけではありません。
でも、全編通してちっとも楽しそうなシーンはないのです。
それはやはり両親がいつも不安と不満を抱えて生きているためにリッチーはかまってもらえず、反抗心があるのかもしれません。
そういう意味での「復讐」なら意味が通るなぁ、と思いました。
リッチーを演じた子役俳優は?
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リッキーを演じたのは子役のジャック・ゴアです。
ジャック・ゴアは2005年アメリカ生まれで2013年から芸能活動を開始しています。
その年から映画『肉』、ドラマ『マイケル・J・フォックス・ショー』に出演。
『肉』はカニバリズムをテーマにしたハードなホラー映画ですし、『マイケル・J・フォックス・ショー』では22エピソード出演。
いきなり子役として順調なスタートです。
しかも、2016年には姉フィービーと探偵事務所を立ち上げています。
2016年って11歳ですよね?
英語が苦手な私の読み間違いでしょうか(;^_^A
いや、たぶん間違ってないと思います。
若くしてなかなかやり手なようです(⌒∇⌒)
テレビでの出演が多く日本ではあまり見ることができませんが、子役にして出演作多数です。
Netflixの映画『リム・オブ・ザ・ワールド』では主要メンバーの一人として出演しています。
今後の活躍が楽しみです!
まとめ
・放火の意味・理由は家庭内での不和を解消するための対処手段
・リッチーを演じたのはジャック・ゴア
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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