映画『プレステージ』はマジックに取り憑かれた男たちの戦いや復讐の物語ですが、そこに登場するテスラや彼の発明もとても印象的でした。
テスラといえば交流電気方式を発明したことで有名ですが、『プレステージ』ではもっと謎めいた発明をしています。
本作に登場する人間複製は実際にあったことなのでしょうか。
また、テスラを演じている俳優についても紹介します!
『プレステージ』の作品情報
【原題】The Prestige
【劇場公開日】劇場公開日 2007年6月9日
【製作年】2006年
【製作国】アメリカ
【配給】ギャガ・コミュニケーションズ
【監督】クリストファー・ノーラン
【キャスト】ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベール、スカーレット・ヨハンソン、マイケル・ケイン、パイパー・ペラーボ、レベッカ・ホール、アンディ・サーキス、他
あらすじ
19世紀末のロンドンを舞台に、ライバル関係にある2人の天才マジシャンが、お互いの意地とプライドを賭けて戦いを繰り広げる。
引用元:映画.com
『プレステージ』に登場するテスラとは?
そのキーワードが「テスラ」です。
テスラとは、本作の舞台となる時代の発明家ニコラ・テスラを指します。
アンジャーはテスラを訪ね、ボーデンのマジックのタネを明かそうとテスラに多額を投資し彼の発明を促します。
テスラは交流式の発電を開発しましたが、エジソンと対立していました。
映画はフィクションですが、ニコラ・テスラは実際に交流式の発電を発明した人物です。
電流の他、ラジオやX線、遠隔操作などたくさんの発明をしています。
テスラは実際に人間複製を行った?
本作では、アンジャーがテスラに瞬間移動の技術を求めますがそれは叶いませんでした。
しかし、意図せず別の発明をし、それが「複製」の技術でした。
アンジャーの帽子を瞬間移動させようと何度も実験を行いますが失敗してしまいます。
ところが、実験にかけられた帽子は実験の度に離れた場所に複製されていました。
アンジャーはそれをマジックに応用します。
人間を複製できれば「瞬間移動」に使えるのです。
映画では人間の複製が成功し、アンジャーはそれを利用して大成功を収めます。
実際に、ニコラ・テスラは人間の複製に成功していたのでしょうか。
答えは皆さんおわかりかと思いますが、もちろん実際に人間の複製は行われていません。
ではなぜ本作では実在したテスラが複製を行うシーンがあるのでしょうか。
それは、テスラのある説があったからだと思います。
その説とは「すべての生物は外部の衝動によって駆動される」というもので、これが現在のロボット工学なのです。
しかし、テスラはロボットを産んでも人間の複製をしたりはしませんでした。
というより人間の複製には反対だったようです。
ですので、映画のように偶然にでも人間を複製してしまう、ということは実際にはありませんでした。
テスラを演じたのは誰?
本作ではテスラが渋みのあるダンディな男性として描かれていますが、実際のテスラも長身の美男子だったそうです。
この俳優さん誰だろう、と思って見ていたのですが、見終わってからびっくりでした。
それがデヴィッド・ボウイだったなんて!?
デヴィッド・ボウイは歌手としての活動がメインだったとは思いますが、実は俳優としても活躍しているんですよね。
『戦場のメリークリスマス』『地球に落ちて来た男』他多くの作品に出演しています。
そういえば、『バスキア』でアンディ・ウォーホールを演じた時も私はデヴィッド・ボウイだと気づかなかったのでした^^;
それだけ役になりきっているのでしょう。
ウォーホールの時は「ウォーホールよりウォーホールらしい」なんて言われてましたからね。
まとめ
・テスラは人間複製はしていない。
・演じたのはデヴィッド・ボウイ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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