2017年9月29日に映画『ドリーム』が日本で公開されます。
第89回アカデミー賞では作品賞、助演女優賞、脚色賞にノミネートされた作品です。
1962年に米国初の有人宇宙飛行計画であるマーキュリー計画を支えた、NASAの3人の黒人系女性スタッフ、キャサリン・ジョンソン、ドロシー・ボーン、メアリー・ジャクソンの活躍を描いたドラマです。
アメリカでは『ラ・ラ・ランド』を超える大ヒットとなった『ドリーム』ですが、日本では随分公開が遅いですね^^;
タイトルの意味やあらすじとキャスト、海外での評価を紹介致します!
目次
映画『ドリーム』の作品情報
【公開】
2016年(アメリカ)
【脚本・監督】
セオドア・メルフィ
【キャスト】
タラジ・P・ヘンソン(キャサリン・ジョンソン)
オクタビア・スペンサー(ドロシー・ボ―ン)
ジャネール・モネイ(メアリー・ジャクソン)
ケビン・コスナー
キルステン・ダンスト
ジム・パーソンズ
マハーシャラ・アリ
オルディス・ホッジ
グレン・パウエル
キンバリー・クイン
原題ヒドゥン・フィギュアズ(ドリーム)の意味は?
日本語タイトルの『ドリーム』ですが、ここに落ち着くまでに一悶着ありました。
元々は『ドリーム 私たちのアポロ計画』というタイトルが一旦公になったものの、「アポロ計画を描いたものではない」ということで結局は『ドリーム』というシンプルなタイトルになりました。
それにしても、なんで「私たちのアポロ計画」なんていうサブタイトルをつけようとしたのでしょうか。
実際はマーキュリー計画に関わる人々を描いた映画なのです。
「日本ではアポロ計画のほうが有名だから」という理由のようですが、この映画でアポロ計画は関係ないのに(-_-;)
原題は『Hidden Figures』で直訳すれば「隠された姿、人々」という意味です。
NASAのマーキュリー計画に携わった知られざる人々を描いたことからつけられたタイトルです。
主人公3人の仕事は「コンピューター」。「コンピュート(計算)」する人だから「コンピューター」です。
航空宇宙学などでは計算の量が多く、今なら機械がやるところですが、当時は人をたくさん雇って一斉に計算させていました。
しかも、それはほとんど女性。コンピュータールームに女性が並んで計算していたのです。
主人公3人はその中でも優秀な数学者たちだったのです。
マーキュリー計画の裏で、そういう人たちがいたことはアメリカでも知られていなかった事実。
まさに「Hidden Figures」です。映画を端的に表したタイトルですね。
日本語でもそのように端的に表せる言葉があればいいのですが…
「影の立役者」「縁の下の力持ち」「影のヒロインたち」
どれも映画のタイトルにはなりませんね^^;
映画『ドリーム』の主要キャスト一覧
タラジ・P・ヘンソン(キャサリン・ジョンソン役)
1970年9月11日生まれ、アメリカで活躍するワシントンDC出身の女優。
名前とミドルネームはスワヒリ語で「望み」「愛」という意味だそう。
ハワード大学在学中はペンタゴンの秘書やウェイトレスをしながら学費を払ったとのことですが、ペンタゴンの秘書ってすごい!
1995年に長男マルセルを出産するも、子供のの父親は2002年に他界とのこと。なかなかの苦労人ですね。
1997年にデビューし、2005年公開の『ハッスル&フロウ』で注目を浴びます。同作の中で歌手デビューもし、アカデミー賞で歌を披露しました。
2008年公開『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』ではアカデミー助演女優賞にノミネートされています。
コモンやジェイミー・フォックスのミュージックビデオにも出演したりと多才ですね!
オクタビア・スペンサー(ドロシー・ボーン役)
アメリカ、アラバマ州モンゴメリー出身。1970年5月25日生まれ。
『評決のとき』にキャスティングの仕事をしていましたが、監督のジョエル・シュマッカーに端役のオーディションを受けられないか尋ねたところ映画デビューとなったそうです。
それからは多くの映画やテレビドラマに出演し、『ヘルプ 心がつなぐストーリー』でアカデミー助演女優賞を受賞しました。
人生わからないものですね!
ジャネール・モネイ(メアリー・ジャクソン役)
アメリカ、カンザス州出身。1985年12月1日の生まれの歌手、作曲家、音楽プロデューサー、女優、モデル。
タキシードを好んで着て歌い踊る歌手です!
映画の出演は2014年に声の参加だった『Rio2』を除けば、2016年『ムーンライト』と本作のみ。
『ムーンライト』はアカデミー作品賞を受賞した作品、本作はノミネート作品。
その両方に出演しているのはすごいですね!
映画『ドリーム』セオドア・メルフィ監督とは?
監督デビュー作『ヴィンセントが教えてくれたこと』(2014)
アメリカ、ニューヨーク州ブルックリン出身。1980年4月21日生まれ。
元々は広告ディレクターとして活躍していました。100本以上のCMを監督し、高い評価を得ています。
2014年にプロデューサーのリッチ・カッターと共に制作会社ブラザーを設立しました。
第一弾作品の『ヴィンセントが教えてくれたこと』では製作・監督・脚本を担当し、ゴールデングローブ賞作品賞(コメディ/ミュージカル)にノミネートされました。
ビル・マーレイ演じるダメオヤジと少年の交流を描いたこの映画は、当初4館での上映からスタートし、4週間後には2500館で上映され、4400万ドルを超える大ヒットとなりました。
そして、『スパイダーマン ホームカミング』の監督を辞退して臨んだのが本作『ドリーム』です。
2017年6月には『ジーサンズ はじめての強盗』が公開されました。
長編映画では3作の製作ながらヒットを飛ばす監督に要注目です!
映画『ドリーム』のあらすじ
1961年アメリカ。数学者のキャサリン・ジョンソン、メリー・ジャクソン、ドロシー・ヴォーンはNASAに勤務していました。
当時のアメリカではまだ人種差別が色濃く、白人・黒人でトイレが分けられ、バスでは黒人は後ろの席に座ることになっていました。
それはNASAでも同じ。3人は理不尽な処遇や規則にもめげず、目標に向かって進みました。
その目標はアメリカで初の友人宇宙飛行であるマーキュリー計画を成功させることでした。
映画『ドリーム』の感想と評価
アメリカ大映画手批評サイトのRotten Tomatoesでは、批評家・観客ともに93%の支持率を得ています。
シビアな評価が多いこのサイトとしては93%はかなりの高支持率です!
多くの人々を感動させたことが伺えますね(^^)
コメントの一例を紹介致します。
『ドリーム』は変に芸術的に描こうとはしなかったし、実際にそうする必要はなく、ストーリーが伝わってきた。
– ザ・アトランティック レニカ・クルーズ
最強の3人の中でも、ジャネール・モネイが特にすごい!
– アソシエイテッド・プレス ジェイク・コイル
人権と市民権を主張しながらも、純粋に魂に響く映画的素養がある。
– トリビューン・ニュース・サービス ケイト・ウォルシュ
『ドリーム』が語る物語はあまりに魅力的だ。例え史実と違っても許せるだろう。
– クリスチャン・サイエンス・モニター ピーター・レイナー
ジョンソン、ボーンとジャクソンはその戦いが知られるべき先駆者達だ。
『ドリーム』は彼らの物語を観客に見せることで、彼らを称えた。
– デトロイト・ニュース アダム・グラハム
『ドリーム』は大変な敬意を事実に刻み、宇宙開発レースの熱病のような競争だけでなく、ジム・クロウ時代の非道さも描いた。
しかしながら驚異的なヒロインたちの遂げたことはすごい!
-ウォール・ストリート・ジャーナル ジョー・モーゲンスターン
絶対的に素晴らしい!
Ernesto Mさん
アメイジングな映画!本当に素晴らしい!
Elaine Sさん
大好きな映画。意義があるし美しい物語だ。
Sherry Bさん
素晴らしい映画!絶対におすすめ!
Jacari Hさん
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ディズニーやジブリ作品も見られるのも魅力の一つ。
まとめ
・映画『ドリーム』は2017年9月29日より、全国で上映。
・不遇に負けずNASAのマーキュリー計画で活躍した女性3人の実話に基づく物語。
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