刑務所からの脱獄を描いた映画『パピヨン』ですが、なんと実話です!
原作の小説と、映画のモデルになったアンリ・シャリエールについて紹介します。
『パピヨン』の作品情報
【原題】Papillon
【劇場公開日】2019年6月21日
【製作年】2017年
【製作国】アメリカ・セルビア・モンテネグロ・マルタ合作
【配給】トランスフォーマー
【監督】マイケル・ノアー
【キャスト】チャーリー・ハナム、ラミ・マレック、イブ・ヒューソン、ローラン・モラー、トミー・フラナガン、他
あらすじ
胸元に蝶の刺青をしていることから「パピヨン」と呼ばれる金庫破りの男は、身に覚えのない殺人の罪で終身刑を言い渡され、南米ギアナの絶海の孤島にある刑務所に投獄される。過酷な強制労働と、横暴な看守たちからゴミのように扱われる日々が続き、脱獄を決意したパピヨンは、紙幣を偽造した罪で逮捕された男ドガに目をつけ、ドガを守ることと引き換えに逃亡費用を稼ごうとする。やがて2人は奇妙な絆で結ばれていくが……。
引用元:映画.com
パピヨンのモデル、アンリ・シャリエールについて
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映画パピヨンは、アンリ・シャリエールの体験が元に作られています。
アンリ・シャリエールはフランスのアルデーシュ出身で、1906年に生まれました。
11歳で母親をなくし、素行が悪くなり女性に養ってもらった時期もありました。
1931年には殺人事件の容疑者となり、ギアナ、デビルズ島に無期懲役で収容されます。
そこでの生活はひどいもので、アンリ・シャリエールは脱走を試みます。
その数なんと9回!
最後の脱走ではコロンビアにたどり着くものの失敗し、仲間のクルジオは2年独房生活を送った上に獄死してしまいます。
それでも諦めないアンリ・シャリエールは1944年に仲間のマチュレットと脱走し、ようやく成功します。
アンリ・シャリエールはベネズエラの市民権を得て獄中生活とは別れを告げました。
映画になるわけがわかりますよね~。
この身の上話を聞いたら「映画みたい!」って思いますもん(^^)
映画の原作は?
アンリ・シャリエールは、自分の体験を元に小説を書きました。
それが映画と同名の『パピヨン』です。
1969年に本作を発表するとベストセラーとなり、17カ国語に翻訳され1000万部を超える売れ行きとなりました。
その後1973年にはスティーブ・マックイーン主演で映画化されています。
アンリ・シャリエールは撮影中にスティーブ・マックイーンに会えたそうですが、その後まもなくの1973年7月29日に亡くなっています。
原作小説についてはこちら↓
パピヨン 上 (河出文庫)
アンリ・シャリエールは文才があった?
映画『パピヨン』のオリジナルが公開されたのは1973年ですが、それ以前の1971年にはアンリ・シャリエール原作・脚本・出演で『太陽の200万ドル』が公開されています。
やはりクライム・ムービーですが、こちらはフィクションです。
自分の体験を元に本を書くのは小説家でなくても書くことができますが、フィクションとなるとやはり文才が必要ですよね。
アンリ・シャリエールは文章を書く素養があったからこそ『パピヨン』のヒットがあったのですね。
もちろん、強烈な体験がヒットの大きな要因だとも思いますが(^^)
まとめ
・映画『パピヨン』の原作はアンリ・シャリエールの自伝的同名小説。
・『パピヨン』の他、映画『太陽の200万ドル』の原作・脚本・出演をおこなっている。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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