三木聡監督の『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』ですがラスト「?」ってなりませんでした?
シンは撃たれたのか、死んだのか。
個人的な考察を書いてみました!
『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』の作品情報
【劇場公開日】2018年10月12日
【製作年】2018年
【製作国】日本
【配給】アスミック・エース
【監督】三木聡
あらすじ
4オクターブの音域と驚異的な声量を持つロック歌手シンは金も女も名声も手に入れスター街道を突き進んでいるかに見えたが、実は彼の歌声は「声帯ドービング」という掟破りの方法で作られたものだった。
シンの喉は長年にわたる声帯ドーピングの副作用で限界に近づいており、声が出なくなる恐怖に常に悩まされていた。
そんな折、シンは歌声が小さすぎるストリートミュージシャンのふうかと出会い、その姿にかつての自分の姿を重ねるようになっていく。
引用元:映画.com
最後にシンは撃たれた?
韓国の刑務所にいるシンに自分の声を届けたくて、日本の中でも韓国に近い対馬でライブを開きます。
シンは刑務所で決して声を出すことなく過ごしていました。
ふうかのライブが始まると、強い風が吹きました。
風はシンのいる釜山まで届き、シンは何かを感じ刑務所の庭を走り始めます。
看守が止めるのも聞かず、自由に走り回るシンに向かって管制塔から銃口が向けられます。
立ち止まり、ふうかの歌声を感じるかのように両手を広げているシンですが、銃が発泡されました。
ここまでは皆さんご覧になっておわかりかと思いますが、謎なのはその後。
シンが撃たれたかどうか定かでないのです。
銃声が響いた時、シンの体がビクッと動きます。
↑銃声が響いた時のシン
ですが、血が流れたりシンが倒れたりすることはありませんでした。
ここまでだとシンは撃たれたのかどうかわかりませんね。
ラストにシンは死んだ?
その後ふうかのライブが続き、以前のか細い歌声がウソのように「絶叫の歌姫」として力強く歌っています。
シンはその歌声に聞き入るかのように満足そうな表情を浮かべたところでエンディングとなります。
ここでも、銃弾に倒れたり死んだとわかるような描写はありませんでした。
結局シンは撃たれて死んだのか私の考察
前述の通り映画でははっきりと銃で撃たれたり死んだりしたという描写はありません。
ですのでシンがどうなったかは見る人に委ねられているのだと思います。
私の個人的な解釈ですが、シンはやはり銃で撃たれて死んだのではないかと思っています。
いくら韓国に近いとはいえ対馬から釜山にふうかの歌声が届くというのは、現実では考えられません。
ただ映画的な解釈でいえば、シンの耳にはふうかの歌声が届いていたのだと思います。
シンとふうかが一緒に過ごしたのは短い期間です。
ですが、二人は歌うのを愛していたこと、過去の境遇という共通項もあり強い絆で結ばれていたと思います。
風に乗ってふうかの歌声がシンに届いたというのはそういう感情を表しているように感じました。
だから、シンはふうかの歌声が聞こえた時、騒がしい囚人たちから離れて静かな場所に行く必要がありました。
たとえ銃を向けられても、彼女の歌声を聞きたいと思っていたと思います。
そのため、自分を庇ってくれている囚人仲間に対しても、普段出さない声を使って制していました。
自分は以前のように歌えなくなり、歌うことをふうかに託したシンですから、死んでもそのふうかの歌声を聞きたかったでしょう。
そのシンの「死んでもふうかの歌を聞きたい」という気持ちを銃を使って表していたのではないかな、と思いました。
ラスト、満足そうなシンの顔はすでに亡くなっている彼の心情ではないかと思いました。
「ふうかの歌声が聞けたのだから死んだって本望」そんな風に取れました。
あくまで個人的な解釈なので、これを読んで「違う」と思う方もいると思います。
実際、はっきり死んだとわかる描写はないので。
よかったらあなたの解釈も教えて下さいね(^^)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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