『かぐや姫の物語』には「姫の犯した罪と罰」というサブタイトルがあります。
「罪と罰」って一体何なのでしょう。
また、かぐや姫の正体や地球に来た理由も考察します!
『かぐや姫の物語』の作品情報
ジブリ映画史上最高の美人👱♀️✨は誰だと思いますか〜🙄❓今週お届けする「かぐや姫の物語」の主人公かぐや姫さんとも言われているんですよー😆💕先月亡くなった巨匠・高畑勲監督の集大成にして遺作となった傑作「かぐや姫の物語」は今週金曜夜9時ですぅー❤ #かぐや姫の物語 #かぐや姫 #ジブリ pic.twitter.com/DK1u1IfwWd
— スタンリー@金曜ロードSHOW! 公式 (@kinro_ntv) 2018年5月14日
【劇場公開日】2013年11月23日
【製作年】2013年
【製作国】日本
【配給】東宝
【監督】高畑勲
【キャスト(声の出演)】朝倉あき、高良健吾、地井武男、宮本信子、高畑淳子、他。
「姫の犯した罪と罰」とは?
数ある星の中から
彼女はなぜ地球を選んだのか。
この地で何を思い
なぜ月へ去らねばならなかったのか。
姫が犯した罪と罰とは
その罰とはいったい何だったのか日本最古の物語文学「竹取物語」に隠された
人間・かぐや姫の真実の物語。
まるでミステリー映画について書かれたような文章ですね^^;
「竹取物語」には謎が隠されていてそれを暴く!みたいな。
実際には、かぐや姫という一人の人物についての物語です。
#DesafioAEP | Homenagem a Isao Takahata.
Screencap 3: かぐや姫の物語, Kaguya-hime no Monogatari
Boa Sorte! #SaraRetweets pic.twitter.com/UrM78FQRCr— Arte e #pas (@ProjetoAEP) 2018年5月9日
そのかぐや姫の罪とは何か。
高畑監督によると、原作にも書かれているそうです。
「罪を犯されたので下ろした」
それは「地球が魅力的であるらしいことを密かに知ったから」とインタビューで語っています。
無知な私はそれを聞いても謎でした。
なぜ地球が魅力的なことを知るのが罪なのか。
姫の正体と地球へ来た理由
竹取物語が書かれた当時の日本は仏教の影響がありました。
仏教において、人間が生きることは輪廻の中で苦しむことでした。
その輪廻から自由になって平和な境地に到達することが涅槃。
竹取物語において、どうやら月が涅槃を表しているようです。
かぐや姫はその涅槃にいる天人だったのです。
愚かな人間たちの地球での生活を楽しそうだと思い憧れること
それこそがかぐや姫の犯した罪。
ということのようです。
そして、罪を犯した姫は地球に下ろされ「煩悩・生きること」を経験します。
その経験が「罰」を意味しているようです。
そう聞くと、なんだかなぁ…と思いますが^^;
煩悩だらけで生きている私の生活は「罰」なのかと。
でも実際、人間としての生を経験した後、
かぐや姫は「月に帰りたい」と思うようになります。
生きることは楽しいだけではないので、涅槃を臨むようになるのです。
ただ、この「罪と罰」という言葉はキャッチコピーとして取り上げられているのでまるでこの映画のテーマのように感じますが、高畑監督はそういった「罪と罰」という意識が物語の前提としてあるだけ、という意識だったとのこと。
では映画で本当に描きたかったことは別のことだそうですが、何を描きたかったのでしょうか。
かぐや姫はハイジ?
【作品情報】
「アルプスの少女ハイジ」
演出/高畑勲
キャラクターデザイン・作画監督/小田部羊一
絵コンテ/富野由悠季
場面設定・画面構成/宮崎駿
美術監督/井岡雅宏
音楽/渡辺岳夫https://t.co/etSbALkMncpic.twitter.com/waJj6mAEgu— ジブリのせかい (@ghibli_world) 2018年5月13日
『かぐや姫の物語』の公式サイトを見ると、面白い事が書いてありました。
高畑監督は1974年にテレビで放送された『アルプスの少女ハイジ』の演出を担当しています。
私もハイジは見たことがありますが、大自然で暮らすハイジの生活はとても楽しそうで子供だった当時は「あのブランコに乗ってみたいな」なんて憧れたものです。
そうやって子供を魅了する演出は原作ではあまり描かれていないらしく、アルプスの日常生活を丁寧に描くことであのような名作アニメが誕生しました。
『かぐや姫』はハイジとは全然趣が違いますが、大まかなストーリーは誰でも知っているもののかぐや姫の心情や考えなどはあまり描かれていないので表面のストーリーしか知られていません。
そういったところはハイジに通じますね。
高畑監督と宮崎駿ははハイジを製作したあと「いつか日本を舞台にハイジを作りたい」と思ったそうです。
40年後にその思いが実ったのが『かぐや姫の物語』とのこと。
製作にあたって
「この世は生きるに値する」という気持ちが強かったそうです。
「この世は」という言葉が出てくるのは「月」を意識してのことですよね。
涅槃に対し輪廻ではあっても「この世は生きるに値する」って考えるとなんだか深いです。
まとめ
・姫の犯した罪とは「人間の暮らしに憧れたこと」。
罰とは「地球に下ろしたこと」。
・姫の正体は「月の天人」。
地球に来た理由は「罰として地球に下ろされた」ため。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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羽衣を纏い記憶を消去されることは、地上での暮らしに辟易していたかぐや姫にとってある意味救いであり、同時に地上に残りたいという強い意志の前には、最大の罰でもあった。
真の罰とは、かつて憧れた暮らしを体験し苦しむことよりも、そんな中で見出だした幸福との決別にあったのかもしれない。
帝のアゴ様
コメントいただき、ありがとうございます!
返信が遅くなりまして申し訳ありません。
そうですね、「これで楽になれる」と思うこともできますが苦しみと共にある幸せや喜びもなくなってしまうのですからね。
私は天上人が怖かったのですが、同時に「こうなれたら楽かな」と思ったりもしました。
煩悩にまみれすぎて絶対になれませんけど^^;