ドラえもんのび太の南極カチコチ大冒険のモデルはクトゥルフ神話の狂気山脈?

のび太の南極カチコチ大冒険

2017年に『映画ドラえもんのび太の南極カチコチ大冒険』を見て、子供たちと「あー、面白かった!」と楽しんできましたが、大人の皆さんはネットでざわついていたのですね。

「これはラヴクラフトの狂気山脈だ!」とか「クトゥルフ神話だ!」などという声があり、「ラヴクラフト」も「狂気山脈」も「クトゥルフ」も知らない私は気になるばかり。
テレビで放送される前に学習!ってことで調べてみました!

 

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『映画ドラえもんのび太の南極カチコチ大冒険』の作品情報

【劇場公開日】2017年3月4日
【製作年】2017年
【製作国】日本
【配給】東宝
【監督】高橋敦史

あらすじ

真夏の暑さに耐えきれず、南太平洋に浮かぶ巨大な氷山にやってきたのび太たちは、ドラえもんの秘密道具「氷細工ごて」を使って遊園地を作っていたところ、氷の中から不思議なリングを見つける。詳しく調べると、そのリングが埋まっていた氷は、人が住んでいるはずもない10万年前の南極の氷だった。一行は、謎を解くため南極に向かうが、そこで氷に閉ざされた巨大な遺跡を発見する。
引用元:映画.com

ラヴクラフトとは?

ラヴクラフト

名前:ハワード・フィリップス・ラヴクラフト
誕生-死没:1890年8月20日-1937年3月15日(46歳没)
職業:小説家、SF作家、短編作家、詩人
国籍:アメリカ
活動期間:1920年前後 – 1937年
ジャンル:SF、ホラー、ファンタジー、コズミック・ホラー、ウィアード・フィクション

ジャンルに「SF」とあるのでSF作家なのかと思いましたが、「コズミック・ホラー」と呼ばれる「宇宙的恐怖」という概念をテーマとした作品で知られ、SF・恐怖小説の作家です。

今でこそ、ドラえもんの映画を見た人たちからラヴクラフトの名前があがるほど有名な作家ですが、生前はあまり評価されず生活が苦しい状況が続いたようです。

 

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狂気山脈について

ラヴクラフトの代表作の一つと言われる小説で、『狂気山脈』『狂気の山脈にて』というタイトルで邦訳されています。

あらすじ

大学教授のダイアー率いる探検隊が地下の岩石や土砂を採取する目的で南極に向かいます。
生物学者のレイクは人類誕生以前に地球を支配していたと思われる生物の痕跡を見つけ、分隊を率いて探索をするが音信不通となります。
ダイアーがレイクの分隊を探しそこで見たものは…。

『南極カチコチ大冒険』のモデルは狂気山脈!?

『狂気山脈』を知る人たちは皆『南極カチコチ大冒険』を見て思い起こすようですね!
舞台が南極であること、謎の生物たちで出会うことなどが共通しているので連想させるようです。

 

私は『狂気山脈』は読んでいないのですが、『南極カチコチ大冒険』は見ました。
確かに、設定が被るところはありますが、一方は「狂気」という恐怖がベースにあり、ドラえもんはいつもの映画の通り「冒険と友情」がテーマです。
小説と映画で見終わった後の気持ちはきっと全然違うだろうなぁ、と思います。

 

ラヴクラフトの『狂気山脈』についてはこちら↓
>>ラヴクラフト全集 (4) (創元推理文庫 (523‐4))に『狂気山脈』が収録されています。

クトゥルフ神話とは

「ラヴクラフト」「狂気山脈」に続いて「クトゥルフ」という言葉が出てくるのが気になります。

『狂気山脈』の作者ラヴクラフトは友人の作家たちクラーク・アシュトン・スミス、ロバート・ブロック、ロバート・E・ハワード、オーガスト・ダーレスたちと架空の神々や地名、書物などの固有名詞を貸し借りして作り上げたのがクトゥルフ神話です。

 

その設定は、『狂気山脈』の項で書いたように人類誕生以前に地球を支配していた生物がいて、現代に蘇るということが共通のテーマとなっています。

その生物の中でも太平洋のそこで眠るタコやイカに似た頭部を持ち、軟体動物を巨人化したようなものがクトゥルフです。

 

そう聞くとどうしても『パイレーツ・オブ・カリビアン』デイヴィ・ジョーンズを思い出してしまいます↓

デイヴィ・ジョーンズ

『南極カチコチ大冒険』では、のび太たちが出会った少女カーラの故郷であるヒョーガヒョーガ星の地下深くにブリザーガという生物が登場します。
口から冷凍ビームを出し、ヒョーガヒョーガ星を凍らせてしまいました。

ブリザーガ

設定としてはブリザーガがクトゥルフに近いのだと思いますが、見た目はオクトゴンのほうが近い気がします。
オクトゴンは古代の遺跡を守っている、ツボを被ったタコのような姿をしています。

オクトゴン

全身の画像がなくてすみません^^;

まとめ

・『映画ドラえもんのび太の南極カチコチ大冒険』はラヴクラフトの『狂気山脈』に設定が似ている。
・「クトゥルフ神話」も彷彿させる。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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