しあわせの絵の具愛を描く人は実話!モデルのモードルイスとは?

しあわせの絵の具

映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』実話です。
モデルとなったカナダの画家モード・ルイスは一体どんな画家だったのでしょうか。
彼女の描く絵も見てみたいですね!

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『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』の作品情報

【原題】Maudie
【劇場公開日】2018年3月3日
【製作年】2016年
【製作国】カナダ・アイルランド合作
【配給】松竹
【監督】アシュリング・ウォルシュ
【キャスト】サリー・ホーキンス、イーサン・ホーク、カリ・マチェット、ガブリエル・ローズ、ザカリー・ベネット他

あらすじ

カナダ東部の小さな町で叔母と暮らすモードは、買い物中に見かけた家政婦募集の広告を貼り出したエベレットに興味を抱き、彼が暮らす町外れの小屋に押しかける。子どもの頃から重度のリウマチを患っているモード。孤児院育ちで学もないエベレット。そんな2人の同居生活はトラブルの連続だったが、はみ出し者の2人は互いを認め合い、結婚する。そしてある時、魚の行商を営むエベレットの顧客であるサンドラが2人の家を訪れる。モードが部屋の壁に描いたニワトリの絵を見て、モードの絵の才能を見抜いたサンドラは、絵の制作を依頼。やがてモードの絵は評判を呼び、アメリカのニクソン大統領から依頼が来るまでになるが……。
引用元:映画.com

実話のモデルはモード・ルイス

モード・ルイスはカナダのフォーク・アートの画家です。
1903年にカナダ、ノバスコシア州ヤーマス郡南オハイオに生まれました。

 

写真を見て小柄で可愛いおばあちゃんだなぁ、と思ったら若年性関節リウマチを患い、手足が不自由で体も小さかったそうです。
子供の頃は、身体障害者であることから差別を受け、同世代の子供よりも1人で遊んだり、家族の前でピアノを演奏したりしているのが彼女にとっての楽しい時間だったようです。

 

手足が不自由だったようですが、ピアノを演奏したり、後に画家になったことからそういったことは可能だったのですね。
毎年母親と一緒にクリスマス・カードを作って販売していたので、手先は器用だったのだと思います。

両親が亡くなり、ノバスコシア州ディグビー郡へ移って叔母と暮らすようになります。
そこで転機が訪れます。

魚の小売業を営むエヴェレット・ルイスの家政婦となりますが、2人はやがて結婚します。
小さな家で暮らし始めた2人ですが、モードに代わりエヴェレットが家事をしました。

エヴェレットは世間では評判が良くなかったようですが、夫婦仲はよかったようです。
エヴェレットはモードが絵を描くことを奨励し、魚を売る時一緒にモードが描いたポストカードも販売しました。

ポストカードは評判が良く、モードのために油絵の画材を購入します。
すると家の壁やドア、キッチン用品など家の至る所に絵を描き始めました。

家に「Paintings for Sale(絵画販売中)」の看板を掲げると、2~3ドルで絵が買われるようになり、そのうち7〜10ドルで売れるようになりました。

雑誌「Star Weekly」で紹介され、カナダ国中の注目を浴びます。
テレビ番組や新聞などにも取り上げられ、絵画の注文が多くの人から来るようになります。

テレビでアトリエが欲しいと言うと、それを見た隣人からトレーラーハウスを贈られます。
アトリエも、家と同様あらゆるものに彩色が施されますが、なぜかトレーラーハウス自体には何も描かれなかったそうです。
不思議ですね。

 

モードの活躍は続き2つの絵が16,000ドル以上で売られるなど多くの人々の関心を集めますが、関節リウマチの病状は徐々に悪化しトレーラーハウスも使われなくなってしまいます。
それでも通院の合間に家の隅で絵を描き続けたそうですが、1970年に病院で亡くなりました

夫のエヴェレットも晩年は絵を描いていました
モードが亡くなった9年後、家に強盗が入り、その時エヴェレットは亡くなりました。

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モード・ルイスの絵

モード・ルイスは美術の教育を受けた事も、絵画の描き方を学んだ事もなかったそうです。
絵のサイズは小さく、ほとんどは20cm×25cmの大きさで、3枚だけ41cm×51cmの絵がありました。

住んでいた家全体がモードの作品で、家のあらゆるもの、ティーポットやクッキーシート、ちりとりや薪ストーブなど家中のほとんどのものに絵が描かれ、扉や雨戸、壁や外壁などあらゆるものが彼女のキャンバスでした。
モチーフは彼女が済む土地の風景や動物、植物や蝶などです。

モードは絵の具のチューブから直接キャンパスに描き、色を混ぜることは無かったそうです。
まず輪郭を描き、バランスの良い配色で原色を多く使いました。
素朴なタッチで、影は描かれません。

専門家から高い評価を受けることは少なかったようですが、明るく楽しい絵は人々に愛されました。

モード・ルイスの絵はどこで見られる?

日本ではあまり知られておらず、テレビでは「開運!なんでも鑑定団」が日本での初めての紹介のようです。
なんと、大橋巨泉がモード・ルイスの作品を持参し鑑定額は100万円だったそうです。

そのことが知られるくらいで、日本で見られる場所はないようです。
映画をきっかけに、見られる機会があるとよいのですが。

日本では作品を見られませんが、モードが住んでいた家は保存されています

モードとエヴェレットの夫婦が住んでいた家は本当に小さく、大きさは4×3.8mだったそうです。
そのサイズですからもちろん部屋は一つで、その中にキッチンやソファ、テーブルがあり、ロフトに寝室を設けていました。

夫妻が亡くなった後も市民グループ「モード・ルイスの家を保存する会」によって保存されていました。
後にノバスコシア美術館の屋内に家が修復されて常設展示されています。
どれだけ彼女の絵と作品でもある家が愛されていたかわかりますね!

『しあわせの絵の具』を見る>>

まとめ

・モード・ルイスはカナダの画家。若年性関節リウマチを患っていた。
・作風は素朴で、彼女が愛した土地の風景、動物・植物が描かれている。
・作品や住んでいた家はノバスコシア美術館に展示されている。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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