映画『海街diary』でよくわからないシーンがありました。
四姉妹の次女佳乃はラブラブだった彼氏朋章と突然別れることになります。
そのシーンの意味や朋章の人物像、原作との違いについて調べてみました。
『海街diary』謎の銀行口座解約シーン
海街diaryの藤井朋章は高2のくせに大学生だって嘘ついて女のヒモやってるような絶妙クズだから案の定好きになるしかなかった pic.twitter.com/0Rr4OyQWOv
— きき (@kikipurpleee) 2016年7月3日
映画の冒頭、佳乃が彼氏の家で寝ているシーンから始まります。
この時はラブラブなんです。
ただ、生活能力はあまりなさそうです。
冒頭のシーンでも、佳乃からお金を渡されて
「バイト代が入ったら返すから」
なんて言ってました。
うーん、俗に言う「ヒモ」的な感じなのでしょうか^^;
佳乃は佳乃で、お金については
「いつでもいいよ」
なんて言っていて、ダメンズ好きな感じですね。
それでも二人は上手くいっていて、彼が佳乃を家に送ってきて、長女の幸に彼を紹介したりと順調に思えました。
ところがです。
佳乃が務める銀行(信金?)に彼がやってきました。
横にはガラの悪い、いかにもチンピラな男性。
業務中の佳乃に口座の解約を申し出て、チンピラには「早くしろよ」なんて言われています。
佳乃は業務中のためその場では普通に接客しますが、携帯電話にメッセージが残されていました。
「借りたお金、あいつに渡してたんだ。
もう少しマシな人 見つけてください。」
このメッセージが聞き取れなくて、なぜ急に別れることになったのかはじめは理解できませんでした。
なんどか巻き戻して映画を再生してみてようやくわかりました。
チンピラに口座を解約させられるなんてどこか怪しいところからお金を借りていたということでしょうか。
何か犯罪絡みなのかな、という気もします。
この後、佳乃と彼が会うことはありません。
藤井朋章は佳乃からお金を引き出していたことに引け目を感じていて、その事情もバレてしまい留守電に別れのメッセージを残した、ということですよね。
なんだか寂しい別れ方ですね。
映画と原作では人物像が違いすぎる!?
『海街ダイアリー』のあの、前日譚(時間軸的には後日譚)『ラヴァーズキス』にも出てくる、海に潜れば雌イルカすら寄ってくるオムファタル運命の男藤井朋章が映画で完全キャラ変されてて仰天したわ、あれを映画化して男がしょぼいってないわ…女子に甘え過ぎ…
— Aetcela (@aetcela) 2018年4月4日
重大問題として、登場人物の藤井朋章の扱いがひど過ぎ。映画では深く掘り下げられない人物だろうけれど、あれじゃただのクズ高校生だ。あれならばっさりカットしてくれた方がよかった。「ラヴァーズ・キス」から読んでいた原作ファンが、公開後にブチ切れる予感…(´・ω・`)
— yukinobi@試練鯖 (@yukinobi) 2015年6月4日
原作とは彼の人物像や別れ方も違うようです。
原作ではどんなキャラクターなのでしょうか。
原作と映画の藤井朋章の違い
違う、違うんだ。坂口健太郎はイケメンだけど、「海街diary」の藤井朋章は、女なら好きにならずにいられない魅力の、でも踏み込むには影がありすぎる、本当にイイ男なんだよう。 #海街diary pic.twitter.com/AnQPZ1QzLE
— AOI (@1234takatakatan) 2016年5月21日
原作は吉田秋生の同名漫画です。
漫画の藤井朋章は映画とずいぶんイメージ違いますね~。
原作のほうが映画より大人っぽく見えますが17歳の高校生という設定です。
朋章は自分を大学生と偽り、佳乃は佳乃で「外資系金融で働いている」と嘘をついていました。
原作ではその二人の嘘がバレてしまい、別れの原因となったようなので映画とは大分違いますね。
人物像も大分違い、映画ではお金に困っていますが原作では医者の息子でお金持ちです。
映画では「佳乃の年下の彼氏。彼女からお金を借りる(というかもらった?)ような男」ということ以外情報がありません。
原作ではお金持ち、映画ではお金に困っている、と状況は正反対です。
原作ファンが怒るのもわかる気がします。
ツイートにもある通り藤井朋章は同じく吉田秋生の『ラヴァーズ・キス』の主人公です。
ファンもついているキャラクターだということは想像できるので、なんで映画であんなにキャラクターを変えてしまったのか謎です。
『海街diary』は4姉妹メインのストーリーなので藤井朋章を登場させるシーンを多く取れないという事情はわかりますが、原作のままでもよかったとは思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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