映画『渇き。』を見ました!
この記事では物語のクライマックスに焦点を当て、加奈子(小松菜奈)を殺した犯人、その生死の行方について書きたいと思います。
また「加奈子は生きているのか」という説もあるので加奈子が最終的にどうなったのかについても書いています。
映画のネタバレになるので、映画未視聴の方は気をつけて下さいね!
目次
『渇き。』の犯人は?
映画『渇き。』について
2014年に公開された、深町秋生による原作小説「果てしなき渇き」の実写化映画です。
監督は『告白』で日本アカデミー賞各章を受賞した中島哲也監督で、役所広司、小松奈々、清水尋也などが主要キャストを務めました。
物語は、一人娘の疾走を皮切りに、元刑事の男が裏社会、警察組織と闘いながら、我が娘の真実にたどり着こうとするというものです。
ミステリ、サスペンス、アクションの要素が絡み合うエンタテインメント作品となっています。
『渇き。』の加奈子を殺した犯人は?
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『渇き。』には、時系列が複雑かつ登場人物がとにかく沢山出てくるので、ストーリーを追うだけで精一杯。
何回も観て内容を理解するのも大切ですが、人によって解釈が異なる場面も多々あり、完璧に物語を捉えることは難しいです。
物語のキーパーソンである加奈子は、殺されてしまいます(生きているという説もありますが、それについては後述します)。
その犯人は加奈子の中学時代の教師である東です。
加奈子の父である藤島(役所広司)は、ヤクザや警察組織と死闘を繰り広げ、加奈子を追い続けるなかで、最終的に東(中谷美紀)にたどり着きます。
東を脅し、真実を聴きだそうとする藤島。
東は涙ながらに、加奈子という人間がどれだけ残酷で非道な人間だったか(東の娘に売春をさせていた)を明かし、加奈子は既に自分が殺し、山中に埋めてしまったと告白します。
加奈子を殺すシーンは回想として挿入され、ドライバーで腹部を刺された加奈子は確かに息絶えたように見えます。
死体を埋めるシーンは出てきませんが、その後、藤島に連れられ、雪が降りしきる山で、加奈子を掘り返すことになるので嘘ではなさそうです(東自身が埋めた場所を覚えておらす、発見することはできませんでしたが)。
犯人役は中谷美紀
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映画の中で、東が最後の告白をするシーンは、とても迫真性が感じられ、物語の盛り上がりを支えていました。
犯人役東を演じたのは中谷美紀さんです。
・本名 フェヒナー美紀
・生年月日 1976年1月12日
・出身地 東京都
・身長 160㎝
・血液型 A型
・ジャンル 女優・歌手
・配偶者 ティロ・フェヒナー
・事務所 ジーアールプロモーション
主な出演作品としては、映画では「リング」シリーズ、「電車男」、「ゼロの焦点」、「嫌われ松子の一生」、「阪急電車 片道十五分の奇跡」。
テレビドラマでは、「JIN-仁-」シリーズ、「ゴーストライター」、「あなたには帰る家がある」などです。
2006年の「嫌われ松子の一生」では、日本アカデミー賞、最優秀主演女優賞を受賞しています。
『渇き。』の加奈子は生きてるのか死んだのか
先ほども少し書きましたが、ネット上では、実は加奈子は生きているのではないか、という説があります。
「加奈子は死んだ」「生きている」両方の説について書きますね。
加奈子は死んだ
物語は、藤島が加奈子を追い続ける現在と、瀬岡(清水尋也)という男子生徒が加奈子に振り回される三年前、という二つが交互に描かれるなかで進んでいきます。
二つの物語が交差したと考えてしまうと、基本的な話の流れ自体がまず崩壊してしまうので、やはり私は「加奈子は死んでいる」説が合っていると思いますし、普通に、素直に観た結果たどり着く一般的結論だと思います。
加奈子は生きている
物語の終盤、二つの物語が交差するように見える瞬間があります。
もし本当に二つの物語が交差した、つまり瀬岡のほうの三年前の物語が藤島のほうの現在に追いついた、と仮定すると、色々とつじつまが合わなくなります。
そのぶんストーリーに関する想像の幅が広がり、東が殺したのは偽物の加奈子、などといった所謂「加奈子は生きている」説が生まれてきてしまうのは、多少理解できます。
また、先述のように死体を埋めるシーンがないこと、東が死体を掘り返すことができなかったことから「生きている」説が埋まれたようです。
結論:加奈子は死んだ
「加奈子は死んだ」「生きている」両方の説について調べてみましたが、どれもつじつまの合った説明とはなっておらず、このようなややこしい説が出てくるのは、ひとえに物語の複雑性ゆえだと思います。
特に時系列については、私自身、何回か見ても整合性のとれない部分があり、疑問点もいくつかあります。
しかし、先程書きましたように、やはり映画を素直に見ていくと「加奈子は死んだ」と考えるのが自然だと思えます。
『渇き。』を見たた感想・考察
この映画は、ストーリー自体に整合性を持たせて理解するのは難しいと思います。
むしろ、現実と幻想が入り混じったような、ある意味荒唐無稽なものを観たいと思って向き合うのが良いのかもしれません。
実際、私たちの生活も、どこからどこまでが本当で、どこからどこまでが嘘か、はっきりとはわからないことが多いですよね。
本当だと思って拡散したニュースが実はフェイクニュースだった、本当だと思ってみていたバラエティ番組が実はヤラセだった、そんなことは情報が氾濫している今の世の中ではザラにあります。
この映画は、そのような虚実の曖昧さを訴えたかったのかも知れないと、この記事を書いている中で思いました。
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まとめ
この記事では、「渇き。」という映画について、そのクライマックスと、ネット上でまことしやかに囁かれている「生きている説」についてまとめ、考察してきました。
・犯人は加奈子の中学時代の教師である東(中谷美紀)
・「加奈子は生きている説」は辻褄が合わず、深読みしすぎ
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
