映画ドリームハウスは現実か妄想か?ラスト結末の考察と感想!

バルコニー

映画『ドリームハウス』を見ました!
上質なミステリーながら混乱する部分も多く、これは現実なの?妄想なの?と悩んでしまいました。
結末のネタバレも含み考察と感想を書いているので、未視聴の方はご注意下さいね。

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『ドリームハウス』の作品情報

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【原題】Dream House
【劇場公開日】2012年11月23日
【製作年】2011年
【製作国】アメリカ
【配給】ショウゲート
【監督】ジム・シェリダン
【キャスト】ダニエル・クレイグ、レイチェル・ワイズ

あらすじ

家族との時間を大切にするため仕事を辞め、郊外の家に引越したウィル。しかし、その家ではかつて、父親を除く家族全員が惨殺された忌まわしい事件が起こっていた。最初は気にしていなかったウィルだが、子どもたちが幽霊のようなものを目撃したり、不審な男が家の周囲に現れたりと、不気味な出来事が相次ぐ。やがて、過去の事件の犯人がまだ捕まっていないことを知ったウィルは、独自に調査を始めるのだが……。
引用:映画.com

主人公が見ていたのは現実?

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主人公ウィルは出版社を退社し、郊外の夢の家でようやく家族と暮らせると思ったのも束の間不可解な出来事が立て続けに起こります。

ウィルが会社を辞める前から妻子が住んでいたというのに「空き家だと思っていた」といって若者たちが忍び込んできたり、家族を脅かすように不審な男に狙われたり。

周囲の証言から、以前この家では一家が惨殺される事件があったことを知ります。
ウィルはその事件を調べるうちに、一家の父親ピーターだけが生き残り、精神病院に収容されたことがわかりました。

ここから一気に謎が深まります。

病院に行き映像を見せてもらうと、そこに写っていた生き残りの父親ピーターはウィルだったのです。

そもそもウィルという名前などではなく、彼がピーターでした。

ピーターは、自分が家族を殺したと思いたくなかったので病院でつけられた番号「W1-LL-8-10-10」を「ウィル・エイテンテン」と読み、自分にそう名付けたのです。

病院には彼が出版社に勤めていた時の同僚だったはずの人たちがいました。
彼らは同僚ではなく、同じ精神病院の患者たちでした。

ピーターは、自分は出版社を辞めて家族と共に住み執筆に専念すると彼らに言っていたようです。
このあたりは妄想ですね。

ということは彼が家族を殺したのでしょうか。

ここから、彼が見ているものが現実なのか妄想なのかわからなくなってしまい、混乱しました。

ピーターが帰宅すると、病院に向かう前と違い家は廃屋になっており、一緒に住んでいたはずの家族はいません。

ということは、出版社を辞めて家族と幸せに暮らした日々はすべて妄想だったのでしょうか。

廃屋となった自宅で一人呆然としていると、また家族が姿を現します。
これまで通りの幸せな風景です。

でも、ピーターは彼らと一緒にいながらも正気を取り戻していて、妻子が死んでいることを理解しています。

妻子は自分たちが死んでいることに気づいていません。

つまり、彼らは幽霊となってピーターの前に現れていたのです。

そして、ピーターも家族が死んで精神的におかしくなってしまい、出版社(実際には病院)を辞めて(出て)幽霊の彼らと一緒に暮らしていました

ピーターの妄想と幽霊のコンボで、映画を見ている私たちは混乱してしまいますね。
ここを理解するのにすごく時間がかかってしまいました^^;

混乱してしまうのは設定がすごく巧妙で、「以前住んでいた家族」と主人公たちの家族が同じなのにちゃんと名前が全員「以前」と今とで変わっているんです。

ウィル(妄想)→ピーター(本当の名前)
妻:リビー(愛称)→エリザベス(正式な名前)
子:トリッシュ(愛称)→ベアトリス(正式な名前)
子:ディディ(愛称)→キャサリン(正式な名前)

エリザベスの愛称って「リズ」とかはよく聞きますが「リビー」ってのもあるんですね。知識不足。
もしかして、英語圏の方たちは呼び名ですべてを理解したりするのでしょうか。

キャサリンがディディになるのはさすがに無理があるので、お姉ちゃんのベアトリスが説明として「縮めてケイティ。私がティティと呼びディディとなった」と言っています。
こんなのわからないよ~^^;

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『ドリームハウス』のラスト結末

度々登場する、お向かいに住むアンは病院の映像にも写っていて不思議な存在でした。

彼女はエリザベスと仲がよく、当然ピーターとも交流がありました。
それで病院も訪ねていたのです。

家に戻ってからのピーターが以前の記憶がないことから、混乱させないように余計なことを言わずにいました。
だから視聴者は混乱するのですが…うまくできてますね^^;

ピーターはアンに「僕が(家族を)殺したのか?」と聞きますが「殺してない」とアンは言います。
なぜそう思うのか、と問うとただ「わかるのよ」と。
アンはピーターを信じているのです。

廃屋となっている自宅に立ち退き命令が出てしまったピーターをアンは自宅に招き入れます。

アンは離婚していて娘のクロエが自宅にいましたが、そこに元夫のジャックが現れクロエを連れていってしまいました。
複雑な事情があることがわかります。

『ドリームハウス』の犯人は?

夜になり、立ち退きで封鎖された自宅に無理やり入ったピーターは幽霊の家族と再会します。

もうエリザベスは自分が死んだことを理解しています。
ピーターはエリザベスに死んだ時のことを問い詰めます。

エリザベスは「覚えてない」と言い、そこへアンがやってきました。
ピーターはアンと話していると、当時のことを思い出しました。

家族が殺される直前、ピーターはエリザベスと電話で話していました。
もう自宅のすぐ近くまで来ていたピーターですが、電話の最中に家族が見知らぬ男性に襲われたことを知ります。

慌てて自宅に駆け込んだピーターが見たのは、銃を手に持った男でした。
男とピーターはもつれ合い、落ちた銃を拾ったエリザベスはピーターを助けようと最後の力を振り絞って発泡します。

狙いが外れピーターが銃弾に倒れ、男は逃げてしまいました。

男はアンの夫ジャックが雇った殺し屋で、本当の狙いはアンでした。
ジャックは離婚によってアンに娘やお金、家を取られたと逆恨みしていたのです。

それなのに家を間違えて向かいのピーターの家族を襲ってしまったのです。

なんとも間抜けな真相です(-_-;)
こんなとばっちりで殺されたなんて、見ている私たちも推理のしようがないですよね…。

そして今、アンとピーターを再び殺し屋とジャックが襲ってきました。

アンは元々ジャックの標的でしたが、ピーターはすべて思い出してしまったので巻き添えですね。

犯人は意識を失ったピーターとアンを地下室に閉じ込め火を放ちましたが、エリザベスが声をかけて起こします。

エリザベスは無力ながらも音を立てて犯人を注意を引きつけます。

ジャックと殺し屋は炎の中に取り残され、ピーターとアンは外に出ることができました。

ピーターは、幽霊の家族に別れを告げます。

時が経ち、ピーターは街を歩いています。
書店の前で足を止めると、そこにはベストセラーとなったピーターの著書『ドリームハウス』が並んでいました。

『ドリームハウス』の感想

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見始めは『シックスセンス』のようなオチなのかな、と思いましたが違いました。

亡くなった家族はピーターを思って幽霊となって家に留まり、家族が死んだことを認められないピーターは妄想で彼らと暮らしていたという…

子供たちは可愛いし、夫婦愛も強いだけに見ていて切なかったです(T_T)

ミステリーですが、ドロドロしたシーンがなくて上品な作風でした。

印象的なのは青い光!
ピーターが現実の世界で悲しみの中にいる時は青い光が使われます。

これがすごくきれい!
沈んだ気持ちが画面から放たれているように感じます。

ドリームハウス

人物の輪郭に青い縁がついて美しいです。

対象的に、ピーターが妄想の中で家族と幸せに暮らしている時は温かみのある光の中にいます。

ドリームハウス

本当は夢の家でこうやって幸せに暮らすはずだったのかと思うと悲しくなってきますが…。

途中、ピーターが出版社を辞めて執筆活動に専念するというのが妄想とわかり、本当の職業はなんだったのだろう、と気になりましたが、実際に執筆はしていたのですね。

最後にベストセラー作家となったという結末があって、悲しいながらも爽やかなラストとなって少しホッとしました。

ミステリーですがファンタジックな要素もあり、家族愛も描かれそのどれもがバランスよく、美しい映像で描かれていました。

見応えのある作品に出会えてよかったです(^^)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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