映画『シェイプ・オブ・ウォーター』ですが、ラストはどういう意味なのか気になりますよね。
また「イライザの正体って?」と気になる人もいると思います。
いくつかの考察を紹介しますね!
『シェイプ・オブ・ウォーター』の作品情報
【原題】The Shape of Water
【劇場公開日】2018年3月1日
【製作年】2017年
【製作国】アメリカ
【配給】20世紀フォックス映画
【監督】ギレルモ・デル・トロ
【キャスト】サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、ダグ・ジョーンズ、マイケル・スタールバーグ、オクタビア・スペンサー、他
あらすじ
1962年、冷戦下のアメリカ。
政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。
イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くように。
幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。
そんな矢先、イライザは“彼”が実験の犠牲になることを知る。
引用元:映画.com
『シェイプ・オブ・ウォーター』のラスト・結末
イライザは「彼」を研究室から連れ出し、自分のアパートへと運びます。
浴室を水で満たし、二人は愛し合います。
「彼」を失った責任を問われたストリックランドはゼルダを追い詰め行き先を吐かせようとします。
ゼルダは守り抜こうとするものの夫が居場所を教えてしまいます。
ストリックランドがイライザの家についた時には二人はすでにいなくなっていましたが、カレンダーに書かれたメモから行き先がバレてしまいました。
追いかけてきたストリックランドはその場にいたジャイルズを殴り倒し、イライザを銃で撃ちます。
「彼」はストリックランドの喉を切り裂き殺してしまいました。
そしてイライザを抱きかかえて海に飛びむと傷に触れて治してしまいます。
イライザの首の傷がエラになり、呼吸ができるようになると彼女は生き返りました。
そして二人はキスを交わします。
このラスト・結末がどのような意味なのか、見る人によって違うのでいくつか紹介します。
イライザの正体は人魚姫?
イライザは実は人魚姫だったのでは、と思う人もいるようです。
たしかに、口が聞けず、最後には首の傷からエラ呼吸できるようになったのですから、そう思っても不思議ではないですね。
はっきりとそうだという説明はありませんが、人魚姫がモチーフになっているというか連想させるような設定になっていますね。
イライザは死んでいた?
最後にイライザはストリックランドに撃たれてしまいます。
「彼」に不思議な力がなければ死んでいるところです。
ですから、実はイライザは死んでいて海の中で生き返るところは夢や妄想だった、という説。
ジャイルズの語りによって進められた物語なので、彼の希望だったとしてもおかしくはないです。
悲しいけれど、ありえる設定です。
「愛を喪失の物語」なので、イライザが死んだことが「喪失」だとも言えますね。
二人が平等に生きられる世界に
ここからは私の考察です。
この映画では、社会的な弱者に焦点が当てられています。
主人公のイライザは声が出せず、社会的にも声を上げられない存在として描かれています。
友人のゼルダも同様、黒人で女性という当時としては社会的に弱い存在です。
だからこそ、二人とも普通なら入れない研究室に清掃員としてですが入れたわけです。
だって、「何もわからない。重要なことはするはずのない二人」なのだからと思われていたのですから。
イライザの友人ジャイルズはゲイ。
「彼」は人間ではなく研究の対象。
そんなマイノリティたちは窮屈な思いをして生きています。
だけど、水の中では違いました。
「彼」は自由です。
そして、その世界にイライザを連れて行きました。
そこで初めて弱者だった二人が何も恐れずただお互いを想って生きていかれるようになったのです。
イライザの正体が人魚だったのか。
本当は死んでいたのか。
それはわかりません。
でもきっと、
社会的に弱い存在である二人が自由に、愛し合って生きていかれる世界に行った。
そういうことが描きたかったのではないかな、と思いました。
すごく切ないシーンですし、そして美しいです。
見ていて涙が溢れてきました。
ただただ、二人の愛しかない世界のように見えました。
監督が描きたかったのは、そこなんじゃないかな、と思いました。
どの考察が正しい、ということはないと思います。
どう捉えても自由ですから。
でも、ギレルモ・デル・トロ監督が「水は愛の形」と言っているように
描きたかったのは二人の愛なのは間違いないと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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