キャッチミーイフユーキャンのあらすじと感想をネタバレありでラスト・結末まで

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

2002年公開の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』ですが、大好きな作品で何度も見ています!

製作総指揮で映画に関わることの多いスティーヴン・スピルバーグですが、本作では自ら監督しているんですよね。

今回は『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のあらすじと感想をネタバレありで結末まで紹介します!

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『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のあらすじ

1968年、NY州ブロンクスヴィル。

16歳のフランク(レオナルド・ディカプリオ)は仲の良い両親の元で幸せに暮らし、地元の名士の集まりでスピーチをして拍手される父(クリストファー・ウォーケン)を誇らしく思っていました。

しかし父の事業が失敗し、幸せな生活は破綻します。

借金返済のすために家は売却、母(ナタリー・バイ)は新しい男性と家を出てしまいました。

フランクは、お金があれば幸せだったのに…という思いが強く刻まれました。

失意のまま家出し、マンハッタンへ渡って父から貰った小切手を使い果たしたフランクは小切手の偽造を思いつくものの、怪しまれてしまいます。

街で人々から注目されるパイロットを見かけたフランクは、高校の新聞取材を偽りパイロットに近づくと、航空会社の仕組みを聞きだしました。

パイロットの制服を手に入れると、フランクは偽の取材で得た知識を使ってパイロットのフリをして世界を飛び回り、航空会社のマークのついた小切手もうまく偽造し始めました。

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『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の感想(ネタバレ注意)


当時友人がチケットをもらったとかで私も思いがけず映画館で見たのですが、すごく面白かった!

アマゾンプライムビデオで見られたので再見。

やっぱり面白い!ってことで感想です。

実在する詐欺師の話だというから驚きですよね。

世界をだました男 Catch Me If You Can (新潮文庫)が原作となっています。

 

高校に入学したばかりのフランクが他の生徒にからかわれたかなんかで怒って、教師のフリをしてその生徒を叱り、そのまま授業を始めるというシーンがあるけれど、あれも本当の話なのかしら。

 

後にパイロットのフリをして生活する伏線になっているけれど、本当だとしたらその当時からもう素質あったということですね。

 

以下ネタバレになりますのでご注意くださいね。

パイロットのフランク

当時、パイロットという職業は皆の憧れだったんですね~。

フランクがパイロットの制服を着ているだけで町で注目され、信用のなかった偽造小切手も、航空会社のマークを貼り付けたら相手は騙されて使えるようになってしまいます。

しかも、パイロットの特権で、提携した飛行機に無料で乗ることが出来ます。

フランクはこの特権を使って世界中を旅します。

 

フランクは、ニセの成功を手に入れました。

「お金があればまた両親と一緒に幸せに暮らせる」と信じるフランクは、父親を呼び、高級なレストランで食事をしてキャデラックをプレゼントします。

受け取ってもらえないのですが。

 

このシーン、泣かせます。

度々こういう「お金があれば元に生活に戻れるんだ」と信じるある意味純粋なフランクの気持ちを表す場面があって、切なくなります。

 

この時も、食事をしながら父親が母親と出会って結婚した時のエピソードを話すのですが、父親が涙ぐんで言葉に詰まると、フランクが励ますように言葉を続けるんです。

この二人の演技がすごい繊細で、引き込まれます(;_;)

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

しかし、小切手を繰り返し偽造したのでFBIに目をつけられ捜査官のカール(トム・ハンクス)が捜査を始めます。

ある時はカールがフランクの泊まっていた部屋に銃を持って飛び込んできました。

普通なら観念しますよね。

ところがフランクは落ち着いたもので、シークレットサービス(秘密検察局)だ、捜査しているのはFBIだけだと思ったのか?と言います。

運良く、窓の外には中年の男性を車に乗せる人がいて「僕の相棒がヤツを車に乗せるところだ」とカールに言います。

すっかり信用してしまうカール。

でも、ふとフランクがカールに預けた財布を開くとダミーだとわかり、外を見るとすでにフランクは逃走。

まるでルパン三世が銭形を巻くシーンのようで痛快です(^^)

孤独な二人

逃避行を続けるフランクは孤独です。

カールも、離婚して子供とも離れて孤独です。

クリスマスに一人でオフィスに残って仕事をするカールにフランクは電話をします。

逃げる者と追いかける者、二人の間には奇妙な友情のようなものが芽生えていました。

数年が経過しましたが、毎年クリスマスにはフランクはカールに電話しました。

この二人の関係が、この映画のキモというか、犯罪を描く映画というより人間ドラマになっているんですよね。

フランクを捕まえたいだけではなく、カールは親のような気持ちでフランクを追いかけていたと思います。

 

ある時、フランクは病院でブレンダ(エイミー・アダムス)という新人看護師に出会い、仲良くなった瞬間に医師に変身。

そのまま病院に就職するという早業を見せます。

ブレンダの父ロジャー(マーティン・シーン)に会い、彼が検事だと知ると弁護士に転職!

ロジャーが経営する法律事務所に就職します。

すごいねー、フランク。なんだかもう感心してしまいます。

犯罪者なのに。変幻自在!

トントン拍子にブレンダと婚約までして、子供の時のような温かい家庭を築こう、と夢見るフランクですが、婚約パーティに警察が踏み込みます。

逃げ足の早いフランクは札束をカバンに詰めて、ブレンダに二日後に空港で会おう、と約束して逃走します。

CAを引き連れて

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

待ち合わせた空港で、到着したブレンダを車から見つけるフランクですが、ブレンダだけでなく、大勢の変装した警官も見つけてしまいます。

すごい観察眼^^;

ここでもフランクは詐欺師の能力を発揮。

大学に電話して研修に連れていくCA候補を募集しているというと大勢の女学生が集まります。

CAは花形職業なので、選ばれた学生たちは制服に身を包んで浮かれて歩きます。

きらっきらの笑顔で歩くCAは注目の的。

その影に隠れるパイロット姿のフランクなんて誰もみていません。

配備された警官でさえ(-_-;)

この、CAに囲まれたフランクが空港を歩くシーンは予告でも使われた、華やかな場面です。

見ているほうもつい笑顔になっちゃいます。

そんな中、カールに無線で情報が入り、フランクがいるとされる車にかけつけると、「人を待つように言われた」というパイロットの帽子を被った男性がカールの名前が書かれたプラカードを持っていました。

上を見上げると、フランクを乗せた飛行機が飛んでいくところでした。

まさにタイトル通りCatch me if you can!といったところで思わず拍手したくなります(^o^)

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

嘘をつき続けろ

その後フランクは各国で小切手詐欺を繰り返し、偽造の腕も上がり、熟練の印刷工も驚くほどとなりました。

もう、既存の小切手に手を加えるのではなく、母親の母国フランスに印刷所を構えて小切手を偽造していました。

1967年のクリスマス、フランスのモンリシャールという小さな村で、カールはフランクと対面しました。

今まではクリスマスに電話をしていましたが、ついに対面したのです。

アメリカから警官が大勢きているというカールに、フランクは嘘だ、と言います。

この時の言葉が悲しいです。

「いいね、嘘をつき続けろ。そのうち嘘が本当になる」

そうやって生きてきたのか、と思うとなんだか泣けてきます。

表に出たらフランスの警察に撃たれる、フランス人は君に騙されて怒っている、というカールを信じて、フランクは自ら手錠をかけます。

カールの言うとおり、二人が外に出るとフランスの警察が駆けつけて銃を向け、フランクをパトカーに押し込めました。

「心配するな。アメリカに連れて帰る」というカール。

なんかもうね、友情なんですよ。

犯人に「心配するな」だなんて。親心というか。

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傷心

約束通りアメリカに連れて帰る飛行機の中、カールはフランクの父が亡くなったことを告げます。

ショックを受けて気分が悪くなったフランクはトイレに行きます。

飛行機は着陸し、フランクはトイレの金具を外してそこから逃走。

フランクにできないことってなんかあるのかな~、無敵すぎ。

その足で母親の住む家に向かいます。

もうこのシーンが悲しすぎます。

クリスマス、暖かい家で幸せそうに家族と過ごす母親には子供がいます。

家の外からその子に「君のお母さんは?」と聞くとフランクの母親を指差します。

父親が亡くなり、母親はすでに新しい家族がいて自分が入り込むスキなんてありません。

完全にフランクの心が折れました。

この時のフランクが可哀想すぎて泣けてきます。

フランクが犯罪に走った動機、これまで頑張ってきた(?)のって、すべて「両親とまた幸せに過ごしたい」という思いなんですよね。

その夢が完全になくなって、フランクは追いかけてきたカールに「車に乗せてくれ」と自らパトカーに向かいます。

FBI

未成年ながら罪は重く、禁錮12年の刑が確定します。

刑務所で服役するフランクの元にカールが面会に来ます。

これから小切手偽造犯を捕まえに行くというカールに、その小切手を見たいというフランク。

フランクはその偽造がどういったものかすぐに見抜き、犯人像も特定します。

経験者は語るってやつですね。

これは使える、と思ったカールはフランクをFBIにスカウトし、身元引受人となって連れて行きます。

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のラスト・結末

フランクがいざFBIに行くと、職場には自分を追っていた警官がたくさんいて睨まれます。

仕事も書類をデスクに積み上げられ、楽しいものではありません。

仕事のない週末の過ごし方もわかりません。

外に出ると、ショーウィンドウに飾られたパイロットの制服が目につきます。

またパイロットのフリをして旅立とうとするフランクをカールが追ってきました。

でも、引き止めません

月曜には帰ってこい、というだけです。

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

この関係、すごいなぁ。

「君を信用している人がいる」ということをわざわざ伝えに行くんです。

フランクはそうやって人と関係を築いてこなかったから。

月曜日、就業時間になってもフランクは現れません。

さすがに心配になるカール。

でも、フランクはカールの信用を裏切りませんでした

フランクが現れた時のカールの表情!

やっぱり戻ってきた!という安堵と、成長した子供を見る親のようななんとも言えない顔をして、見ていてこちらまで感動してしまいます。

トム・ハンクス、さすが名優です(;_;)

その後のフランクは経験を活かして警察に貢献し、偽造防止小切手を考案、現在では銀行や大企業が毎日使用し、代価としてフランクに年間数百万ドル支払っているそうです。

フランクとカールは今でも親友である、というところでエンドクレジットとなります。

***

実際はトム・ハンクス演じるカール・ハンラティという人物は存在しなかったそうです。

フランクを追い、更生の助けをした複数の人物をモデルに作られたキャラクターのようです。

フランクは21歳で逮捕されて服役した後、詐欺防止の金融コンサルタントを設立、大成功したそうです。

劇中、カールが司法試験はどうした?と聞くシーンがあります。

フランクが弁護士として就職した時のことを聞いているのです。

フランクは「2週間勉強して受かった」と言います。

実際、弁護士の資格を取得していたそうです(゚∀゚)

2週間で受かったのかどうかはわかりませんが。

こんなに能力高いならはじめから詐欺なんか働くなよ~、と思いますが、まぁそれも人生ということでしょうか^^;

何度見ても面白い映画です。

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