映画『女神の見えざいる手』ですが、主人公がラストになぜ刑務所にいるのか、弁護士との会話の内容などわかりにくかった方もいるのではないでしょうか。
今回はその理由を考察します!
『女神の見えざる手』の作品情報
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【原題】Miss Sloane
【劇場公開日】2017年10月20日
【製作年】2016年
【製作国】アメリカ
【配給】キノフィルムズ
【監督】ジョン・マッデン
【キャスト】ジェシカ・チャステイン,マーク・ストロング,ググ・バサ=ロー,アリソン・ピル,他
あらすじ
大手ロビー会社の花形ロビイストとして活躍してきたエリザベス・スローンは、銃の所持を支持する仕事を断り、銃規制派の小さな会社に移籍する。卓越したアイデアと大胆な決断力で難局を乗り越え、勝利を目前にした矢先、彼女の赤裸々なプライベートが露呈してしまう。さらに、予想外の事件によって事態はますます悪化していく。
引用元:映画.com
『女神の見えざる手』のラスト結末
様々な疑惑をかけられ、プライベートに立ち入りスローンが利用していたエスコート業のロバートまで現れました。
ロバートはスローンが客だったことは否定し、スローンは難を逃れますが、追求は続きます。
インドネシアの法案に関する案件では議員が現地に行く手配をしていました。
「非営利団体が手配をしたので問題ない」と言いますが、実際にはスローンが書類にサインをしていました。
主人公が刑務所にいた理由
「女神の見えざる手」のすごいところですが、この理由が映画の冒頭まで遡るところです。
つまり、主人公スローンは銃規制法を通すために事務所を移籍する時点ですでに仕込みを開始していたのです。
動画のはじめの方でスローンがジェーンに書類を渡しているのがわかりましたでしょうか。
この書類こそが、スローンが罪に問われた理由です。
また、聴聞会で偽証もしています。
「盗聴をしたのでは?正しく答えないと偽証罪になりますよ」
と言われ「していない」と答えますが、実際にはしているのです。
前述の書類の内容ですが、スローンは部下に「問題なし?」と突っ込まれています。
スローンは議員の海外旅行の手配するのにサインしていたようですが「ロビイストは議員の海外旅行を手配できません」と言われてしまいます。
それに対し「非営利団体に書類にサインさせ倫理委員会に提出させて問題ある?」と言い返します。
でも、実際にサインしたのはスローンです。
この不正と、盗聴に関する偽証が偽証罪となりました。
そして裁判で発言する機会を得るのです。
その機会を活かすために盗撮を行い、自分の正義を貫きました。
現実的に考えるとさすがに無理がある感じがしますが、あのスローンのスピーチがすべてに説得力を持たせますね。
弁護士との会話の意味
スローンが刑務所に入り、担当の弁護士が会いに来ます。
そこで弁護士がなぜ質問します。
弁護士は、スローンが意図的に不正なサインをして自分が追い込まれるよう仕組んでいたことを見抜いていました。
それを仲間に伏せていたのはなぜか、と聞きました。
スローンは「刑期は5年だから」と答えます。
そのためにスローンは刑務所にいるわけですが、もしあの不正を先に誰かが暴露したら、銃規制法強化案を貫くことはできなかったのです。
自分が5年食らうのはいいけれど、それはスローンが勝ち規制法が守られてからだ、そのためには信頼するジェーンの他誰にも知られてはいけないということですね。
短い会話ですが、改めてスローンの強い意思を感じるシーンです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
>>女神の見えざる手の電話の意味は?感情を爆発させた理由は?