2011年制作のアメリカ映画。
原作はアリソン・ピアソンの「ケイト・レディは負け犬じゃない」。
主演は「セックス・アンド・ザ・シティ」のサラ・ジェシカ・パーカー。
『ケイト・レディが完璧な理由』のあらすじ
ケイトは、夫と二人の子供を持ちながら、ボストンの投資会社でファンドマネジャーとして働くキャリアウーマン。
寝る前は翌日の「やることリスト」を頭の中で作りながら、なんとか仕事と家庭を両立させている。
そんな彼女の努力が実り、新しい投資ファンドを作る仕事を任されることとなる。
大きなチャンスが訪れて喜ぶ彼女だったが、ボストンとニューヨークを往復する日々に忙殺される。
次第に家庭と仕事の両立が難しくなり、ケイトは岐路に立たされる。
『ケイト・レディが完璧な理由』の感想(ネタバレ注意)
いつも映画を見ているアマゾンプライムビデオで高評価だった作品。
そこに書かれたあらすじを見る限り、そんなに面白い?とは思ったけれど、サラ・ジェシカ・パーカーは嫌いじゃないし、イメージヴィジュアルが可愛い!
何より評価の内容を見る限りベタ褒めのものが多かったので視聴しました。
が…(゜o゜;
あまりにベタな内容でびっくりしました^^;
タイトルを「ケイト・レディが完璧な理由」と書きましたが、正しくは「ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)」です。
後から思えばこのタイトル表記からも「ベタな映画」ってわかりますね。なんか古臭いというか、女性誌の見出しタイトルみたい。わざわざ括弧で強調する意味がよくわかりません(-_-;)
まず、主演のサラ・ジェシカ・パーカー演じるケイトは大手証券会社のファンドマネージャーといういかにも忙しそうなキャリア・ウーマン。
この設定から、働くママの中でも特に忙しいのよ!「時短」とかないし「女性の憧れの存在」だし!というイメージが伝わってきます。
等身大の働くママ、というよりはこんな風に格好よく働けたらなぁ、という感じ。
だからなのか、バザーに持っていくお菓子を作る時間がなくて、市販のパイを「手作り風」に見せるために偽装工作するシーンがあっても、なんとなく「私ってダメなお母さん」と可愛く演じているように見えてしまいました。
なんというか、何をやってもキラキラして見えるというか。サラ・ジェシカ・パーカーだから可愛らしく見えてしまうのかわかりませんが。
努力が実って仕事で大きなチャンスをつかむけれど、仕事での充実と反比例するように家庭はうまくいかなくなってしまう。
その様子が、胸に迫るというよりは「わぁ、なんか大変そう」という対岸の火事を見るようにしか感じられませんでした。
なんでだろう、表面的な事実しか伝わってこないのは脚本のなせる業なのか。サラ・ジェシカ・パーカーがそんなに悪いとは思えません。
いいシーンもあります(^o^)
忙しさのあまり、子供の髪を伸ばしっぱなしにしていたら、シッターさんが許可を取らずに美容院に連れて行って前髪を切ってしまいました。
シッターさんはよかれと思ってやったことなので悪気はないのですが、ケイトは「美容院デビューを見逃した」と言って一人で泣きます。
これ、母親なら本当に泣いちゃうだろうなぁ、と思いました(;_;)
こういうシーンはリアルです。
それから、ケイトのアシスタントモモ演じるオリヴィア・マンがよかった!
才色兼備で仕事ができるモモですが、仕事に支障が出るからといって結婚を望みません。
そんな彼女が避妊に失敗し、妊娠しました。出産を望まないモモでしたが、悩んだ挙句産むことを決意します。
そして出産後、感動して涙ぐみながらケイトに「こんなにうれしいなら教えてよ!」と言うのです。
子供が産まれると、何をしても優先順位の一位は子供になりますよね。それはモモも同じだったのでしょう。
『ケイト・レディが完璧な理由』のラスト結末
文句が多くなってしまいましたが、ラストはよかったです。
今まで子供たちと一緒に遊ぶ約束をしても、急に仕事が入ったりして一緒に過ごせないことが多かったケイト。
「次に雪が降ったら一緒に雪だるまを作ろう」と言っても、長女から「どうせ約束守れないんでしょ」と冷たく言われます。
そんな折、一緒に仕事をしてきたダンディな独身男性ジャック(ピアース・ブロスナン)から遠回しに愛を告白されます。
もちろんケイトは家族が大事なので不倫の誘いには乗りませんし、会話の途中で雪が降ってきました。雪!
子供との約束を守るためにケイトは走り出しますが、その前に片付けなければいけないことがあります。
会社に行き、家族を優先することを宣言します。それがダメならクビにすればいい、でも仕事は好きだし自分からは絶対に辞めない、と。
これまでケイトが築いた業績は上司も認めていました。ケイトの宣言が受け入れられ、子供たちの元に走ります。
雪の中で、喧嘩していた旦那さんと仲直りし、子供との約束も守れてみんな笑顔です。
単純な話だし、まぁそうなるだろうなぁ、というところに落ち着きましたがラストは見ていて心が温まりました。
余談ですが、私子供のころテレビドラマ「探偵レミントン・スティール」が好きでした!
今回ジャックを演じたのはピアーズ・ブロスナンでしたが、レミントン・スティールのイメージが強かったため、現在の姿にちょっと衝撃でした。
もちろん、レミントン・スティールからこれまでに他の役も見たことはあったのですが、急激に年を取ったように感じてしまって^^;
とはいってもダンディなジャック。ケイトが不倫に走らなくてよかった!
映画の総評として、すごーくいい映画、とは思いませんが、疲れた時に気負わずに見るにはいいと思います。女性向けです(^o^)
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ディズニーやジブリ作品も見られるのも魅力の一つ。