突然ですが、私は千葉県の市川市に数年住んでいたことがあります。
でも、市川に「里見八犬伝」ゆかりの地があるなんて知りませんでした!
知らずに訪れていた場所もあったので、紹介しますね!
里見八犬伝とは
「南総里見八犬伝」は滝沢馬琴の長編小説です。
現在の南房総である戦国時代の安房地方を統治した里見氏が題材となっています。
各地に散った霊玉を持つ8人の犬士が引き寄せられて里見氏を助ける物語です。
市川の「里見八犬伝」ゆかりの地
「南総」と頭につくだけあって、南房総にはゆかりの地が多いのですが、市川市にも縁がありました。
里見公園
市川市の国府台の高台にある公園です。
小説ではなく史実では、1538年10月、足利義明が里見義堯等を率いてこの国府台で北条氏綱軍と戦いました。
しかし北条軍が勝利し義明は戦死。房総軍は敗退しました。
1564年正月にも、里見義堯の子義弘は再度この国府台城で北条軍と対戦します。
この合戦も北条軍の大勝となり、以降この地は北条氏の支配下におかれました。
江戸時代に徳川家康が関東を治めると、国府台城は廃城となってしまいます。
でも、明治から終戦まで国府台は兵舎の立ち並ぶ軍隊の街として栄えたそうですよ!
現在は、かつての古戦場を記念して、市民の憩いの場である公園となっています。
国府台城跡
知らなかった!
こんなバラ園があったなんて。
明戸古墳石棺
公園の裏山内には、豪族の墓と推定されている石棺があります。
このような箱型石棺がこの地方にあるのはとても珍しいそうですよ!
夜になるとこんなきれいな景色が見られるようです。
この撮影者さんの腕前も相当なものだと思いますが、素晴らしい夜景ですね!
里見公園の基本情報
住所:千葉県市川市国府台3-9
アクセス:(電車)JR市川駅または京成国府台駅から「松戸車庫」行きバス、「国立病院」下車 徒歩3分
(車)千葉街道の「市川広小路」の交差点を松戸街道「国府台駅」方向へ、国府台駅より約1km
駐車場:40台(無料)
里見群亡の碑
里見群亡の碑。永禄7年(1564)、北条軍と戦った里見軍の将兵5000人が、この付近で討ち死にしました。その霊を弔うための碑です。しとしとと雨が降る薄暗い日に来たことがありますが、何かが出そうな雰囲気でした。 pic.twitter.com/lwI5TWBWeE
— iwanasan (@iwanasansan) 2016年10月23日
前述の1564年の北条氏との戦いに敗れ、里見側で討死した者は5千名と言われています。
その戦死者の弔いとして、ようやく1829年にこの碑が建てられました。
こちらも里見公園内にあります。
夜泣き石
里見群亡の碑に隣接してこの石が置かれています。
戦死した里見広次には12~13歳になる姫がいました。
父の弔いにこの地を訪ねてきましたが、姫はすっかり疲れ切ってしまい、近くになった石に持たれて泣き続けたそうです。
何日も泣き続けた挙句、とうとう息が絶えてしまいました。
それからというもの、この石からは夜になると泣き声が聞こえる伝説から「夜泣き石」と言われています。
伏姫桜
市川市の真間には桜の名所、弘法寺があります。
私も住んでいた頃に何度か行きました。
近くに川があり、両側が桜並木になっていて、なんとも風情があります。
夜に行っても素敵でした!
弘法寺は高所にあるので、階段を登らなければ行けません。
急な階段を登っていくと、一つだけ濡れている石があります。
この石だけは、なぜかいつも濡れているんです。
涙石(なみだいし)と呼ばれ、どんな晴天でも湿っているのでコケまで生えています。
なぜこの石だけ乾かないのか謎です。
その涙石を過ぎて階段を登りきると弘法寺があり、近くには桜の木が!
境内に桜はたくさんあるのですが、この樹齢約400年のしだれ桜は八犬伝に登場する伏姫にちなみ「伏姫桜」と名付けられています。
何度か見に行っているのに、その当時は知りませんでした。
ちなみに、この桜は初めて見た時はすごく立派で圧倒されるほどだったのですが、だんだん元気がなくなってきていて、支えがつけられています。
最後に見に行ったのが2009年なので、現在の姿がわかりませんが、できるだけ元気でいて欲しいなぁ、と思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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