2017年6月24日から、メル・ギブソン監督の『ハクソー・リッジ』が公開されます。
今年行われた第89回アカデミー賞では録音賞と編集賞を受賞し評価の高い作品ですが、日本とアメリカとの戦争映画です。
その舞台となっている場所はどこなのでしょうか。
また、実話を元にした映画のようですが、モデルは誰なのでしょうか。
映画『ハクソー・リッジ』とは
映画は実際の人物、デズモンド・ドスをモデルに作られています。
第二次大戦の激戦地であるハクソー・リッジで、彼は何一つ武器を持たずに負傷した兵士を助けました。
時には敵の兵士さえ手当して助けた衛生兵です。
銃を持つことを拒否し、軍の仲間や上官から責められ、軍法会議にかけられても自分の意思を曲げず、人を助けることを望みました。
弾丸が飛び交う中怯むことなく兵士を助け続けるデズモンドに、次第に仲間の兵士たちは感嘆の目を向け始めます。
ハクソー・リッジの意味
ハクソーとはのこぎりで、リッジとは崖の意味。150メートルの断崖絶壁の崖が、のこぎりのように険しくなっていたことから、最大の苦戦を強いられたアメリカ軍が、“ハクソー・リッジ”と呼んだ。
引用元:ハクソー・リッジ公式サイト
映画の撮影はオーストラリアで行われたようです。
戦争の舞台となった場所は
映画は第二次大戦の沖縄戦の話です。
舞台となったのは、前田高地という断崖絶壁でした。
場所は浦添城跡の南東にある、西海岸側の崖です。
お城があった場所だけあって、アメリカ軍にとっては戦いづらく苦戦を強いられました。
150メートルの断崖絶壁を登っていくことを想像しただけでも恐ろしいですよね。
しかも、登りきったらそこは敵だらけなわけですから…。
アメリカ軍は「死の罠」と呼んで恐れていたそうです。
弓鋸のような、またのこぎりで切断されたような崖という意味で、アメリカ兵から「ハクソー・リッジ」と呼ばれたようです。
今は城跡となっており、戦争が終わった今は行ってみると気持ちのいい場所のようです。
戦争の爪痕が残っている
沖縄戦で破壊された高地も、今は修復されている様子。
でもやはり、上の方に登ってみると、戦争の爪痕は残り、銃弾の痕や火炎放射器で黒焦げになった部分は残っているようです。
映画の舞台となったことで、いわゆる聖地巡礼をする人たちもいるようです。
日本は公開が遅いので、現在では先に公開されたアメリカやその他海外から人々が訪れているようですよ。
地図を見ると、前田高地に「Desmond Doss Point」とありますね!
これは以前はなかったようなので、映画の影響なのかもしれません。
前田高地に行ったら
映画に関連して行くというより、戦場跡を巡るのを趣味にしている方もいるようです。
もし行かれたら、慰霊碑で手を合わせたいですね。
また、米軍がニードルロックと呼んだ大きな岩、為朝岩もあります。
艦砲射撃の目標となっていたようです。そのため、砲撃を受けず、当時のままの姿を見ることができます。
地元の人からは「ワカリジー」または「ハナリジー」と呼ばれているそうです。
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監督メル・ギブソンの復帰作である本作は評価が高く、内容も、戦争ものとしては異例のようです。
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映画ハグソーリッジに描かれている浦添市前田高地の近く住んでいますが。
映画では、当時の米軍司令部であった普天間宮のトリーや首里教会の十字架
上陸場面にかすかに描写されていた大型戦艦は、降伏調印式に使われた「戦艦ミズリー」
であろうと思われます。私の父は、この前田高地の戦闘に参戦していました。
それも日本軍の衛生兵として主人公とは、逆の立場でした。
実際の戦闘は、もっと残酷なものでした。
ある日、負傷兵の搬送に現場に行きましたが、部隊は、全滅・玉砕していたとの事です。
古堅政尚様
コメントいただきありがとうございます!
戦場の舞台となった場所のお近くなんですね。
詳細な情報を聞けて嬉しいです。
やはり凄惨なものだったのですね。
そうでない戦争などないのでしょうけれど…。