映画『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』をみました!
とっても面白い上に胸に沁みるシーンもあったので、感想と考察を書きますね。
ネタバレありでラスト結末まで書いているので、未視聴の方はお気をつけ下さいね!
『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』の作品情報
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【原題 i feel pretty
【劇場公開日】2018年12月18日
【製作年】2018年
【製作国】アメリカ
【配給】REGENTS
【監督】アビーコーン、マークシルバースタイン
【キャスト】エイミーシューマー、ミシェルウィリアムズ、ロリースコベル、エミリーラタコウスキー、ナオミ・キャンベル、他
あらすじ
容姿にコンプレックスがあり、何事にも積極的になれないレネーは、ある日、自分を変えようと通い始めたジムでハプニングに見舞われ、頭を打って気を失ってしまう。目が覚めたレネーは、自分の見た目が絶世の美女になっていると思い込むようになり、性格も超ポジティブに。すっかり自信に満ち溢れた彼女は、仕事も恋も絶好調になるのだが……。
引用元:映画.com
『アイ・フィール・プリティ』の感想と考察
気楽に見て笑っていたら引き込まれます!
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公開時から気になっていて、単純に「おもしろそー!ハッピーな映画なんだろうな」と思ってました。
確かにその通り、ハッピーになれる映画でした!
とにかくエイミー・シューマーのコメディエンヌっぷりが見事で、序盤は堂々とした体躯に合わない小心者な感じも可愛らしく、美人相手にしり込みしちゃったりするところは「わかるー!」と共感。
洋服のサイズを暴露されて慌てたりするところなんかは、正直「体格見ればわかるのに!」とツッコミたくなるものの乙女心だなぁ、とほほえましくなったり。
とにかく、主人公レネーが愛すべきキャラクターなんですよね。
レネーは自分に自信がないけれど、実は仕事ができるし気配りもできる素敵な人です。
仲のいい友達もいて、端から見ればすごく幸せなんです。
なのに「太っている。美人じゃない」ことを気にするあまり自分の長所に気づいていません。
自尊心と自己肯定感
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ジムでバイクを漕いでいた時に頭を打ってしまったレネーは、大事には至らないものの異変が。
なぜか、自分の姿がこれまでと違うスタイル抜群の美女になっていたのです。
というか、自分にだけはそう見えるようになっていました。
最後まで、レネーにどう見えていたかは映像として明かされず、気になりますね(^ー^)
とにかく絶世の美女だったのは間違いなさそうです。
前述の通り元々レネーはすごく「できた人」なんです。
そこに美貌が加わった(レネーにとっては)ものだから、もう無敵。
「同じ人?」というくらい何をするにも自信に満ちています。
これまでと何も変わっていないというのに人生が好転していきます。
これは私の勝手な考察ですが、レネーに見えていた姿ってレネーの持つ長所や美しい心が具現化したものじゃないかな、と思うのです。
頭の良さや優しさという元々レネーに備わっていたものが彼女の見えるようになったことで自尊心を持ち、自己肯定できるようになったのでは、と思います。
映画だから大袈裟に描かれていますが、前を歩いていた人がドアを開けてくれたら自分のためにやってくれたと思うし、クリーニング店で男性が自分を見たら「声をかけたいのに、こんな美人だから気後れして声がかけられないのね。いいわ、私からかけてあげる」なんて可愛い勘違いをします。
びっくりするような自己肯定感の高さですが、考えてみれば子供の時ってこんな感じですよね。
本気で仮面ライダーになれるって信じちゃいますから。
ある意味、レネーは本来の自分に戻れたのかもしれません。
『アイ・フィール・プリティ』のラストをネタバレ
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絶好調だったレネーですが、自分の美しさにあぐらをかいて、イケてない友達を大事にしなくなってしまいます。
本当は自分だって変わってないのですが(^-^;
しかも、運悪く勘違いの魔法が溶けて元の自分に戻ってしまいます。
周りから見ればこれまでと変わらないレネーですが、本人はもう絶望です。
会社の発表会に登場したレネーは、イケてない自分と美人の自分の写真を会場で見せます。
両方が同じ自分の写真だとわかり、ようやく魔法にかかっていたのは自分だけだったことに気づきます。
ここからのレネーの言葉に泣かされたのは私だけじゃないはずです。
「子供の頃は皆自信に満ちあふれていたのに、
あるきっかけで疑問を抱き始める。
何度も自分を疑ううちにすべての自信を失う。
自尊心や信念もすべて消えるの。
でも、それに打ち勝つ強さを手に入れられたら?
見た目なんて関係ない。
子供の頃の自信を失わないで。
誰かに「能力がない」とか「美しくない」と言われても
私達の強さや賢さはもっと素晴らしいものよ。
だって私は私だから。
私であることを誇りに思う」
大切な友達も発表会の画面に現れ、友情を取り戻すことができました。
もちろん発表会は大成功です。
恋人のイーサンは、レネーに何度も「君は美しい」と言っていました。
イーサンにはずっと同じ姿のレネーが見えていたのですから、あるがままの彼女を美しいと思っていたのです。
レネーもまた、一般に求められる男性像ではなくちょっと女性っぽいところのあるイーサンを愛していました。
一度はイーサンに別れを告げてしまったレネーですが、それが過ちだったと気づき彼を訪ねます。
この時、レネーを受け入れるイーサンがまたいいんです。
インターフォンで、鼻をいじりながらイーサンに話しかけていたレネーの前に現れると、鼻をきれいにしてあげます。
カメラに鼻をいじっていた様子が写っていたことに気づいたレネーが「ずっと見てたのね!」と言うと
「そうだ、ずっと君を見ていた」と言います。
そうです、イーサンにとってはずっと変わらないレネーを見ていたのですから。
このイーサンに言葉にも胸を打たれます。
見た目に関係なく、お互いを認める素敵なカップルに見ている私も幸せな気持ちになりました。
あるがままの自分を受け入れ、自尊心を取り戻し、大切な友人、恋人を失わずに済んだレネーはもう無敵ですね。
気楽に見始めた本作でしたが、予想外に深い内容を秘めていて見応えがありました!
まさかこんな風に最後に泣かされるとは。
自分に自信をなくしたり、落ち込んだりした時にまた見てみようかな、と思います(^^)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!