2016年公開、監督はマイケル・ベイ。
目次
『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影(シャドウズ)』のあらすじ
タートルズの宿敵シュレッダー(ブライアン・ティー)は、マッドサイエンティストのバクスター・ストックマン博士(タイラー・ペリー)と、マヌケな子分ビーバップ(ゲイリー・アンソニー・ウィリアムズ)とロックステディ(ステファン・〝シェイマス″・ファレリー)の協力で脱獄を果たし、再びNYを恐怖に陥れようとする。
タートルズたちはTVレポーターのエイプリル・オニール(ミーガン・フォックス)、そして新たな仲間、ホッケーマスクをかぶったNY市警のケイシー・ジョーンズ(スティーヴン・アメル)らとともに悪事を阻止しようとするが、彼らの前に立ちはだかるのはイノシシとサイのミュータントに変貌したビーバップ&ロックステディだった!
さらには異次元からきた新たな敵、悪の帝王クランゲの世界征服の野望も加わって、戦いの舞台はNYからブラジル、そして空中戦へともつれ込む!
そんな中、甲羅よりも強い絆で結ばれていたはずのタートルズに分裂の危機が…?!最大のピンチを迎えたタートルズは世界を、そして仲間を救えるのか――?
引用元:ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影(シャドウズ)公式サイト
『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影(シャドウズ)』の感想(ネタバレ注意)
ミュータント・タートルズのテレビ・シリーズのアニメ(ニコロデン)は子供たちが好きで毎日にように見ていましたが、映画を見るのは初めて。
これまで何度も実写やアニメで映画化されてきたのに、なぜここにきていきなり最新版の「シャドウズ」だけ見てしまったかというと、子供が誤ってアマゾンプライムビデオで有料なのにレンタルしてしまったから(泣)。
わーん、FireTVの表示が変わってプライムかどうかの見分け方が子供だとわかりづらくなっちゃったのよね。アマゾンさん、前の表示に戻して~、うちの子供バカ~!
嘆いていても仕方ないので、子供たちと楽しんで見ることにしました(^o^)
前置き長くなりましたが、実際見てどうだったかというと…
面白かった!
2014年公開の「ミュータント・タートルズ」の続編だと知らずに見てしまったので、「私たちはアニメを見ていたからキャラクターや設定がわかるけど、いきなりこの映画だけ見たらわかりづらいなぁ」と思いました。
ですので、この映画単体で見るのはオススメできません。とはいっても、簡単なキャラや世界観を予習すれば大丈夫だとは思いますが。
私たちは「お、これがシュレッダーだね!これがバクスター・ストックマン?エイプリルかっこよすぎ!」とか言いながら見ていました。
ニコロデンのCGアニメしか見たことがなかったので、映画がやたらと格好よく見えます。
冒頭のつかみとして、記者のエイプリルが変装してデータを盗むシーンがあるのだけど、それが歩きながらお店の服を頂戴して着替えながら相手を追いかけて近づく、という場面があって、それがセクシーでカッコいい!
小学生の子供は「勝手に服取ってるよ!」とそっちに反応してましたが^^;
エイプリル演じるミーガン・フォックスは前作でラジー賞(ゴールデンラズベリー賞)の助演女優賞を受賞してしまったんですよね。そんなにひどかったの?
前作は作品そのものが最低作品賞にノミネート、最低監督賞は受賞しているんですよね。シャドウズはすごく面白かったし、ミーガン・フォックスだって特におかしなところは感じられませんでした。
私の映画鑑賞レベルが低すぎるのかしら(-_-;)酷評だとむしろ前作も見たくなります。
以下ストーリーに沿って感想を書きます。ネタバレになりますのでご注意くださいね。
シュレッダーの護送
TVレポーターのエイプリルは天才科学者バクスター博士が、タートルズの宿敵シュレッダーと繋がっていると確信し、データを入手して博士がシュレッダーを警察から逃がそうとしていることを知ります。
シュレッダーは警察に護送車で運ばれるのだけど、この時護送車に同乗しているのは、マヌケな犯罪者の二人ビーバップとロックステディです。吹き替え版ではロックステディ役を宮川大輔、ビーバップ役を藤森慎吾が担当しています。
私は吹き替え版を見たのですが、見ている時はそのことを知らなくて、ロックステディが関西弁なので「怪盗グルー」の笑福亭鶴瓶を思い出しましたが、声優さんとして違和感はなかったです。
ビーバップとロックステディは映画にコメディ要素を入れるマヌケな役で、悪役だけど全然怖くないので芸人さんの声が活きていると思います(^o^)
護送を担当する警察官ケイシーですが、途中謎の軍団に車を襲われ、戦うハメになります。途中、ゴミ収集車が現れ謎の軍団を追い払おうとしますが、軍団はシュレッダーをさらおうとします。
ゴミ収集車に乗っていたのはタートルズです。エイプリルから情報を得て追いかけてきました。タートルズは亀が人間的に変異した4兄弟で、リーダーのレオナルド(通称レオ)、特攻隊長ラファエロ(ラファ)、お調子者のミケランジェロ(マイキー)、頭脳派のドナテロ(ドナ)です。
タートルズは次々と軍団をやっつけますが、シュレッダーを捕まえたと思ったところ、急にシュレッダーが姿を消します。どうやらバクスター博士の作った装置によってワープしてしまったようです。
タートルズが乗ってきたゴミ収集車は戦闘仕様でメカニック満載、カッコいいです!
映画の見せどころはアクションなので、全編にスピーディでパワフルなアクション満載です。私は普段アクションものはあまり見ませんが、この映画のアクションシーンは楽しめました。
ケイシーは共に戦ったタートルズの仲間となります。
ここから先、敵と味方の関係が入り組んでます。バクスター博士と手を組んでいたシュレッダーですが、ワープして行き着いた先は機械の体を持ち、本体は不気味な脳みそのような形をした謎の生物クランゲのところです。
クランゲは地球征服を企む地球外生命体です。シュレッダーはバクスター博士を利用してクランゲの企みに協力することになります。
人間になれる!?
シュレッダーはクランゲに渡された紫色の液体をバクスター博士の元に持ち帰り、護送車にいた二人ビーバップとロックステディに注入します。二人は人間の頭脳は持ったまま、姿はカバとイノシシに変身してしまいました。強さと凶暴性は獣並みなので、二人はすごい強さを身につけました。
変身する光景を物陰から見ていたエイプリルは、その液体を盗み、タートルズの住処に持ち帰ります。その液体は人間に使えばミュータントになるけれど、ミュータントを人間にすることもできます。
そのことを発見したドナにレオは「誰にも言うな」と言いますが、マイキーが盗み聞きしていました。天真爛漫なマイキーはそのままラファに伝えると、ラファは「内緒にしようとした」とレオに怒り、タートルズはドナとレオ、マイキーとラファに分裂してしまいます。
『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影(シャドウズ)』のラスト・結末
シュレッダーはクランゲの命令である部品を探していました。3つの部品を揃えると、時空の扉が開き、クランゲたちが地球にやってきて地球は彼らのものになってしまいます。
シュレッダーの手下となったビーバップとロックステディは、部品の一つを探しにブラジルに行き、目的の部品を見つけました。
一方、紫色の液体を使って人間になりたいマイキーとラファは、警察の保管庫にある液体を奪いに、エイプリル、ケイシーに「戦いに液体が必要」と言って共に警察署に潜り込みますが、上手くいかず、ドナとレオも駆けつけますが、人間の前に姿を現すハメになってしまい、彼らを逃したエイプリルとケイシーは捕まります。
人間たちがタートルズを見て恐怖を感じているのを見て、彼らはショックを受けます。
再び力を合わせたタートルズはブラジルに向かいますが、ビーバップとロックステディはすでに部品を見つけて帰る飛行機の中です。ちょうどタートルズが乗ったブラジル行きの飛行機の下を通ることがわかりました。捕まえるには飛行機から飛行機に飛び乗るしかありません。
ここが映画の見せ場です。というか、ストーリーを長々と書いてきましたが、アクションとギャグのためにストーリーがあるようなものです。
能天気なタートルズはパラシュートもつけず、次々と下を飛ぶ飛行機に向かって飛び出していきます。唯一ラファだけは特攻隊長なのに怯んでしまい、出遅れます。一番まとも^^;
実写であればカメラのすぐ近くをタートルズが横切ったり回ったりしながら飛んでいくようなフレームワークが見事です。映画館だったらすごい迫力だったと思います。
ラファは勇気を振り絞って「ヴィン・ディーゼルならどうする。恐れはない、後悔はない」と言ってなんとか飛び出しますが「後悔ばっかでチョーこえぇ~!!!」と言いながら飛んでいくシーンは笑いました。
ヴィン・ディーゼルがわからなくて検索してみたらトリプルXの人だった。わかって更に笑う(^m^)
ラファが無事飛行機に飛び移ったところで中に入ると、シュレッダーの手下の黒の軍団がお出迎え。ラファはパラシュートを身に着けた軍団に「用意がいいな」というと次々飛行機から落としてしまいます。このシーンも可笑しい。
軍団はいなくなったもののビーバップとロックステディとの戦いに破れ、部品は奪われたままです。
住処に戻ったタートルズは、紫色の液体はどうするか話し合います。自分たちに使えば、今の特殊能力は消えますが、人間にはなれます。人間になることに反対だったレオは、兄弟に託し「決めてくれ」と言います。亀のままでいることを選び、ラファは液体を壁に投げつけました。今の自分たちを受け入れたんですね。
エイプリルとケイシーは、タートルズが味方であること、自分たちも無実であることをなんとか証明し釈放されます。
しかし、次元の扉が開き、クランゲが仲間を連れて地球に入ってきました。巨大な基地のようなものを作り始め、完成すれば地球は侵略されます。
エイプリルとケイシーが警察にタートルズを紹介し、協力してクランゲと戦いはじめました。
ここからはアクションの連続。空でのシーンが多くなると「トランスフォーマー」みたいだなぁ、と思いましたが、監督同じだった!本当に何も知らずに見てました^^;
途中、ハロウィンのシーンでバンブルビーのコスプレしている人が出てきたけど、あれは監督のシャレだったのね、と後で気づいた私。遅いね(-_-;)
映画のクライマックス、クランゲと戦うタートルズに協力し、エイプリルとケイシーはバクスター博士が作っスイッチを切ります。
このあたりはアクションの連続ですが、飽きなくて見応えがあります。パズルのように次元の彼方から飛んでくるクランゲの基地の部分部分がどんどんくっついて、もうあと一ピースで完成、というところでスイッチが切られ、基地は求心力を失ったように、バラバラになって次元の扉の向こうに戻っていきます。
喜ぶ一同。平和が戻ってきました。
タートルズは警察に表彰され、皆の前に出て人間と同じように生活できると言われます。しかし、忍んでこそ忍者だとするタートルズはこれまで通り影の存在でいることを選びました。
最後に自由の女神の上で騒いでたけどね(^o^)めでたし!
TVアニメと違う点
前作や他のタートルズの実写版を見ていないので、あくまで今回の「シャドウズ」において思ったことを書きます。
エイプリル
CGアニメでは聡明でおてんばな少女、学生です。見た目は「美人」とはいえ、そこら辺にいそうな女の子です。
ドナがエイプリルに一目惚れするものの、エイプリルに恋愛感情はなさそう。
映画ではTVレポーターでセクシーな美女。特にドナはエイプリルに気がある素振りはなく、マイキーがエイプリルとケイシーに「二人はデキてるの?」と聞くシーンがあります。そういう感じはないのですが(´ε`;)
シュレッダー
アニメではスプリンター先生の宿敵で、過去にスプリンター先生と一人の女性を巡って争ったことがあり、先生はその女性と後に結婚し女の子をもうけるが、奥さんと娘はシュレッダーに殺されてしまう。実はその娘は生きていて、シュレッダーが悪人として育て上げる。
後に二人は対面し、タートルズとも戦う。
映画では先生とシュレッダーが戦うことはなく、過去の因縁も語られません。
シュレッダーは自分が「神になる」とかいいながら、一瞬でクランゲに固まった人形のようにされてコレクションの一つとなります(゚∀゚)
ラファエロ
これは個人的な感想ですが…アニメでは「筋肉バカ」と言われ、戦う以外は何もできないみたいな感じだけど、映画だともう少しカッコいい感じになってますね。
紫色の液体を使って人間になるのを諦める時も、みんなを代表して液体を放り投げていたし。「頼れる男」な感じでした。
レオナルド
こんなに存在感なかったっけ!?アニメではもっとキャラがたってた気がしたけど、映画では「リーダー」というわりにはヒーロー感がない感じ。うまく言えませんが。
そう思ったのは私だけ??
まとめ
長々と書きましたが、総評として、楽しかった!の一言。
とにかく、深く考えず、アクションとタートルズのコミカルなやりとりを楽しんじゃいましょう!
ちなみに、一緒に見た子供幼稚園児と小2はアクションシーン以外はよくわからないらしく、アニメのほうは食いついて見てましたが映画は途中で飽きてました^^;
そういう意味では、アクションやアメコミ、マーベルなんかが好きな大人が見るといいのかもしれません。
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