映画「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」のあらすじ、感想、ネタバレ、結末

セント・オブ・ウーマン

1992年制作のアメリカ映画。

監督はマーティン・ブレスト。

主演のアル・パチーノはこの映画でアカデミー主演男優賞を受賞した。

あらすじ

チャーリー(クリス・オドネル)はアメリカ・ボストンの名門高校に通うが、奨学金で通う苦学生だった。
彼は休暇中のアルバイトを探すため、全盲の退役軍人フランク(アル・パチーノ)の家を訪れる。
フランクの家族が旅行の間、チャーリーはフランクの世話をすることになったのだが、フランクは家族が旅立った途端、チャーリーを連れてニューヨークに旅立つ。

ニューヨークでのフランクは、ボーイフレンドを待つ美しい女性ドナ(ガブリエル・アンウォー)に声をかけて見事なタンゴを踊ったり、高級酒を飲み、最高の女性と夜を過ごす。
毒舌で奔放なフランクに振り回されながらもチャーリーは次第に心を許し、学校での問題をフランクに話し始める。
チャーリーは、学校で同級生が校長の愛車にいたずらするのを目撃し、犯人の正体を問われていた。
同級生を売って名前を言えばハーバードへの推薦を取るか、言わずに退学処分になるか。
フランクはよき相談相手となり、二人は年齢を超えた友情を結んでいった。

Sponsored Link

感想(ネタバレ注意)

大好きな映画です。もう25年も前の映画なんですね!

15年くらい前に見て、また最近見てみました。Amazonプライムビデオバンザイ(^o^)!

主演のアル・パチーノとクリス・オドネルの二人が素晴らしいです。

全盲の退役軍人フランクは毒舌でエキセントリックなんだけど、彼の世話をすることになったチャーリーは反対に真面目で大人しいタイプ。

フランクの奔放な行動をチャーリーの目を通して描かれています。

以下ネタバレになるのでご注意くださいね。

見事なタンゴ

見どころ満載なのですが、タンゴを踊るシーンはポスターやDVDのパッケージにも使われいて素敵です!

ホテルのレストランで、ボーイフレンドを待つ美しい女性ドナを見かけたフランクは、彼女をダンスに誘います。

ドナは、タンゴを習いたいけれど、間違うのが怖いのだと言います。

「タンゴは人生と違って間違わない。足が絡まっても踊り続ければいい」というフランク。

カッコイイ!更に格好いいのは、チャーリーにダンスホールの形や大きさを聞いて、全盲にも関わらず、彼女をリードして見事なタンゴを踊ってみせるんです。

生バンドをバックに踊る二人は本当に素敵で、生き生きとした顔を見せるドナも、彼らを見守るチャーリーの笑顔も輝いてました。このシーン本当に好き!

フェラーリで疾走

フランクはチャーリーを連れて親戚が集まるパーティに行きます。呼ばれてませんが^^;

不快感を隠そうとしない一族、相変わらず毒舌のフランク。当然のように衝突してしまいます。パーティは台無しだし、何しに行ったの!?

その時の親族との会話で、フランクが失明した理由がわかります。酒に酔ってハメを外したフランクは手榴弾をおもちゃにして失明していました。戦争で失明じゃないのね(-_-;)

翌日、フランクがふさぎ込んでいていつもと様子が違います。チャーリーは元気づけようとフェラーリの試乗につれていきます。

このシーンがまた素晴らしい!始めはチャーリーが運転するのだけど、そんなことで満足するフランクではありません。

全盲にも関わらず、猛スピードで駆け抜けます。真っ赤なフェラーリがニューヨークの街を疾走する様は本当に絵になっていて華やかです。

チャーリがナビしていたけれど、だんだんそれを無視するようになり、大声を上げて猛スピード。大声を上げて楽しそうなフランク。

でも、死のうとしているようにも見えます。結局は警官に止められて事なきを得るのだけど、一瞬幸せそうだったフランクはまたふさぎ込んでしまいます。

Sponsored Link

足が絡まっても踊り続けて

ホテルに戻ったチャーリーは、フランクが軍服に身を包み、拳銃で自殺しようとしているのに気づきます。

いつも自信に満ちているように見えるフランクだけど、暗闇に生きることに絶望していました。今回の旅行は最後の贅沢だったのです。

自殺を止めようとチャーリーが必死になり、二人はもみ合いになります。

「俺が生きねばならない理由は?」と聞くフランクに「タンゴとフェラーリの運転は自慢できます」と答えるチャーリー、素晴らしい!

さらにフランクが「どうやって生きていける?」と言うとチャーリーは「足が絡まっても踊り続けて」と返すんです。以前フランクが言った言葉ですね。もう号泣(T_T)

彼の旅を続けさせてやろう

二人はボストンに戻り、フランクは学校までチャーリーを送りました。

学校では校長の諮問による公開懲戒委員会が開かれ、校長へのいたずらに対する処罰が決定するところです。チャーリーはピンチ。

チャーリーの他にもう一人いたずらの目撃者がいたのだけど、そいつが最悪。裕福な父親を頼ってチャーリーを裏切るんです(●`ε´●)

チャーリーにはそんな後ろ盾がなくて、退学が言い渡されそうになるところ、フランクが乗り込んできます。親族のふりしてるけど、そうでないのはバレバレ。でもいいんです。

「学校の名を汚した」という名目でチャーリーを罰し、くだらないプライドと立場を守ろうとする校長や委員にフランクは名演説を広げます。以下字幕のままです。

「私も何度か岐路に立った。どっちの道が正しい道かは判断できた。いつも判断できた。
だが、その道を行かなかった。困難な道だからだ。
チャーリーも岐路に直面した。そして彼は正しい道を選んだ。真の人間を形成する信念の道だ。
彼の旅を続けさせてやろう。彼の未来は君ら委員の手中にある。価値ある未来だ。保証する。
潰さず守ってやってくれ。愛情を持って。いつかそれを誇れる日がくる」
迫真のスピーチに満場喝采となります。もうね、スカッとするし、感動するしで忙しいです。

チャーリーは当然処罰を免れ、名指しされていないもののいたずらがバレバレになっている3人は処罰になりました。

フルール・ロカーユ

公開懲戒委員会が終わり、外に出たフランクとチャーリーは颯爽と歩きます。

余計なことを言わず、晴れやかな顔を見せているのがいいです。見ている人も感動の余韻に浸れます。

そこへ、女性教師がフランクのスピーチの感動を伝えに来ます。そこに続けるフランクの言葉がいいです。女性教師のつけている香水を当てます。以下字幕の通り。

「”フルール・ロカーユ”」
「そうよ」
「 “岸辺の花”」
「そうよ」
「これでいつでも、あなたを探せます」

フランクとチャーリーは歩き出します。
「何も言わんでいい。身長170、髪は赤褐色、美しい茶色の目」

フランクはスピーチの内容にふれずに、そう言うんです。なんて格好いいんだ!
明るい日差しの中歩いて行く二人の姿に、よかったね、と声をかけたくなります。

アル・パチーノのスピーチ

俳優歴の長いアル・パチーノですが、意外にもアカデミー賞はこの作品が初めてで唯一なんです。

受賞時の動画を見つけたので見てみました。名前が呼ばれた時、本人だけじゃなくて、周囲からも「念願の賞がやっと取れたね!」という感じで拍手喝采でアル・パチーノを舞台に送り出します。で、受賞のスピーチは…

なんかね、可愛いの!こんな大物でも緊張するんだな、って。

ガチガチで、映画のフランクとは大違い。劇中で見事な演説を見せただけに、実際のスピーチとの違いにびっくりだけど、好感持てます。人間らしくていいじゃないか。

とにもかくにもいい映画!時間を置いてまた見たいな、と思いました。

Sponsored Link


フォローする