君の名前で僕を呼んでのあらすじネタバレと感想!ラスト結末も

call me by your name
アカデミー賞受賞作『君の名前で僕を呼んで』を早速見てきました!
あらすじネタバレ感想ラスト・結末まで書いています。
まだご覧になっていない方はご注意下さいね。

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『君の名前で僕を呼んで』の作品情報

【原題】Call Me by Your Name
【劇場公開日】 2018年4月27日
【製作年】2017年
【製作国】イタリア・フランス・ブラジル・アメリカ合作
【配給】ファントム・フィルム
【監督】ルカ・グァダニーノ
【キャスト】アーミー・ハマー、ティモシー・シャラメ、マイケル・スタールバーグ、アミラ・カサール、エステール・ガレル、ビクトワール・デュボワ、他

あらすじ

83年、夏。家族に連れられて北イタリアの避暑地にやって来た17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリバーと出会う。一緒に泳いだり、自転車で街を散策したり、本を読んだり音楽を聴いたりして過ごすうちに、エリオはオリバーに特別な思いを抱くようになっていく。ふたりはやがて激しい恋に落ちるが、夏の終わりとともにオリバーが去る日が近づいてきて……。
引用元:映画.com

ネタバレをラスト・結末まで

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1983年、夏のイタリア。

バカンスシーズンの別荘地に、17歳のエリオは家族と共にやってきました。
父は考古学を大学で教える教授で、母はドイツ語も話せる知的な美人。

この家族、なんともインテリで会話も上品で、エリオも本を読んだりピアノやギターを弾いたりと知性にあふれています。

 

そこへ父がアシスタントとして招待したオリバーというアメリカ人の青年がやってきます。
博士課程の学生で知的だけど自由奔放、周りの女性たちの注目を集めるセクシーな美しさがありながら気取らずに皆から好かれています。

 

でも、エリオは彼の態度が気に入らず、家族の前で彼の真似をしてみせて嫌味を言ったりと失礼な態度を取ります。
両親には仲良くするようにとたしなめられますがそれもまた気に入りません。
このあたりはよくいる普通の17歳の少年です。

 

だけど、エリオはそんなオリバーが何かと気になります。
ダンスパーティーでオリバーが女性とくっついて踊っていたりキスしたりすると、胸がざわつきます。


ある時、エリオとオリバーは買い物に行きます。
会話の中でエリオは自分の気持ちを吐き出してしまいますが、オリバーに止められます。

でもやはり止められず、休んでいた河原で2人はキスしてしまいます。
オリバーはエリオに落ち着くように言い、その後2人は距離を置いて過ごします。

 

エリオにはガールフレンドがいました。
オリバーへの気持ちをぶつけるように彼女と寝ますが気持ちのモヤモヤは晴れません。

エリオはオリバーに気持ちを伝えるメモを残しました。

 

翌日、オリバーから「大人になれ。深夜に会おう」という返事がありました。

その日は別荘にゲイの友人のカップルが訪ねてきますがエリオは彼らが苦手です。
なんとか失礼にならないよう応対して部屋に戻ります。

幸せそうなカップルが賑やかに帰っていくのをバルコニーからオリバーと2人で見ていると2人の手が触れ合いました。
そして2人は結ばれます。

「君の名前で僕を呼んで。
僕は僕の名前で君を呼ぶから」

 

翌日、2人の間に気まずい空気が流れます。
オリバーは一人で出かけますが、エリオのことが気になっています。

そこへエリオがやってきて2人は気持ちを確認し、別荘に滞在する間は2人で出かけたり満ちたりた時間を過ごします。
オリバーがイタリア滞在の終わりに遠方に行く時はエリオも同行し、山を登ったりお互いに自分の名前で相手を呼んだり、バカ騒ぎをしたり…

 

でも別れの時が来ました。
駅のホームで2人は抱擁しますが言葉はありません。

オリバーを乗せた列車は去っていきました。

駅まで迎えに来た母親の車の中で、エリオは涙を流しますが母親は黙ったまま優しく頭を撫でます。

 

落ち込んでいるエリオにガールフレンドが話しかけます。
彼女はエリオが自分に気持ちがないことに気づいていました。

「友達でいましょう、一生」と言い2人は友情の抱擁をします。

 

夜、悲しそうなエリオに父が言葉をかけます。
「2人の友情は素晴らしい。友情以上かもしれない」

2人の関係にきづいていた父は、優しく話しました。
父は昔同じような経験があったようだけれど、自分の気持ちを押し殺していました。
でも、エリオにはその気持ちを恥じずにいて欲しいようです。

 

冬になり、ハヌカの日にオリバーから連絡があります。
オリバーには2年間交際している恋人がいました。
彼女と婚約したと告げ、エリオは悲しみますがお互い自分の名前で呼び合います。

 

両親はおめでとう、と言いますがエリオの気持ちを知る2人はそっとエリオを見守ります。
エリオは悲しみにくれながらオリバーを想い、暖炉の火にあたりながらそっと涙を流します。

『君の名前で僕を呼んで』の感想

全体の雰囲気ですが、予告の通りです。
予告を見て「この映画好きかも」と思った方はきっと好きになれる映画だと思います。
あの映像のままの夏の出来事が綴られていきます。

 

逆に、予告を見て「淡々としている」と思った方はその通り。
大きな展開やどんでん返しはないので、そういうのを期待している方は楽しめないかもしれません。

 

あらすじに書いてある通り、お坊ちゃんのエリオと魅力的な大人のオリバーの一夏の恋が、美しいイタリアの風景と共に描かれている映画です。
そう言ってしまえばどこにでもあるラブ・ストーリーです。

 

でも、ここまで評価が高いのは、エリオを演じたティモシー・シャラメの演技がよかったからだと思います。
はじめはオリバーを快く思わなかったのに、それだけに引っ掛かりが多く徐々に惹かれていってしまう。
その様子がすごく繊細に演じられていて、本作の一番の見どころでした。


特に、オリバーと結ばれてからのエリオが「この恋愛はいけないんだ」と思ってオリバーに「迷惑かけないから」というところは健気で胸を打たれました。
オリバーはオリバーで、エリオと恋愛関係になってからはそれまでの奔放さは落ち着いて、エリオに嫌われているのではないかと距離を取ったりして慎重になっています。
2人のそういう様子がすごく丁寧に描かれていました。

 

それから、登場人物がみんないい人。
設定になっている1983年はまだ同性愛者への差別や偏見があったと思います。

 

それでもエリオの両親は理解をもって2人を見守っていたり、失恋したエリオにかける言葉もすごく深い。
エリオのガールフレンドだった女の子も、傷つきながらもちゃんと友情を失わずにいたりとすごく思いやりがある。

そういったところも、エリオとオリバーの恋愛を際立たせていたと思います。

 

それから、『ブロークバック・マウンテン』と被るシーンもありました。
オリバーのイタリア滞在の最後に2人で旅行する場面、2人は山を登ります。
そこでお互いを自分の名前で呼び合うところ。
なんだかダブって見えました。

 

原作ではその後の2人も描かれているそうです。
結婚後のオリバーと再会するようですが、そこもまた『ブロークバック・マウンテン』を彷彿させますね。

 

ちなみに映画の続編は、原作に合わせて主演の2人がちゃんと年を重ねてから撮るのだそうですよ。
数年後のようですから、またそろそろ撮影が始まるのかもしれませんね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

>>君の名前で僕を呼んでのフル動画を無料で視聴する方法!パンドラやデイリーモーションは危険?

>>君の名前で僕を呼んでの意味は?原作小説と音楽について紹介!

>>ティモシーシャラメのプロフィールと出演映画は?

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2 COMMENTS

臼井 善隆

非常に穏やかで説得力ある解説だと思います。もう見てから大分時間が経ちましたが、未だに映画を見たときの気持ちは忘れられません。なぜなら、あれが自分のことのように思われたから。無論、私が若かった頃の事です。自分にも好きな年上の青年がいましたが、自分の気持ちを遂に言えなかった。彼も若しかしたら、自分のことがが好きだったかもしれない。告白していたら、彼のその後の生活が、そして、自分の生活も、随分違ったものになっていたに相違ない。そう思うと、言う勇気のなかったことが悔まれてならない。

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elin

臼井 善隆様

コメントいただきありがとうございます!
返信が遅くなり、申し訳ありません。

この映画は、時間がたっても色褪せませんね。
むしろ時を置いて再度見たいと思っています。

素敵な恋愛をされたのですね。
だからこそ、この映画とご自身の経験が重なって見えたのだと思います。

臼井さんの恋愛についてはなんとも言えませんが…
後悔がお有りかもしれませんが、ご自身の中で素敵な宝物になればいいなぁ、と祈っています。

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