映画『フライトゲーム』は飛行機の密室サスペンスです。
最後までハラハラさせられる面白い映画でしたが、わかりにくい部分があります。
犯人の動機は?なぜビルを狙ったのでしょうか。
完全なネタバレなので、映画をご覧になっていない方はご注意下さいね。
『フライトゲーム』の作品情報
【原題】Non-Stop
【劇場公開日】2014年9月6日
【製作年】2014年
【製作国】アメリカ
【配給】ギャガ
【監督】ジャウム・コレット=セラ
【キャスト】リーアム・ニーソン、ジュリアン・ムーア、スクート・マクネイリー、ミシェル・ドッカリー、ネイト・パーカー、アンソン・マウント、ジェイソン・バトラー・ハーナー、コリー・ストール、ルピタ・ニョンゴ、他。
あらすじ
ニューヨーク発ロンドン行の旅客機に、警備のため搭乗した航空保安官ビル。しかし、離陸直後、ビルの携帯電話に「1億5000万ドル送金しなければ、20分ごとに機内の誰かを殺す」との匿名の脅迫メールが届く。やがて1人目の犠牲者が出てしまい、ビルは乗客を拘束して荷物や携帯電話を調べるが、手がかりは見つからない。2人目、3人目と犠牲者が続くなか、やがて犯人の指定する口座がビルの名義だと判明。ビル自身にも疑惑の目が向けられてしまう。
引用元:映画.com
犯人は誰?なぜビルを狙った?
ビルが犯人探しをする中、ニュースでは「ビルが飛行機のハイジャック犯」と報道され、それを見た乗客から疑われます。
しかも、それを裏付けるようにビルの過去について語られます。
ビルは娘を8歳の時にガンで亡くし、生活は暗転しその後離婚。
NY市警を停職後に解雇。
そして現在の連邦航空保安官に転職していました。
今は働いてはいますが酒浸りの日々です。
出身が北アイルランドであることも、この状況ではIRAを連想させます。
犯人はそんなビルの過去を知って彼を犯人に仕立て上げようとしたのでしょう。
どうやって知ったのかは説明がないのでわかりません^^;
犯人は学校の教師で、搭乗前にビルに「アムステルダムに行く」とウソをついていたことが仇となり一度拘束されたトムと…
プログラマーとしてビルに協力していたザックでした。
トムは拘束されながらもビルがピンチになると助けたり、しかも両手をテープで縛られていたので容疑から外れていました。
トムもザックもビルに協力的なように見えましたが、なぜこのような事件を起こしたのでしょうか。
犯人の動機は?
おそらくあまり注目されないシーンだと思いますが、実は犯人の動機を裏付ける場面があります。
ビルの立場が不利になる中、テレビのニュース番組のコメンテーターが
「9.11以降4000人もいるが
航空保安官の質は?」
と言います。
続けて
「バッジをつける資格は?
航空保安官制度は終わりに?」
とコメントします。
さらっと流れてしまうので記憶に残りづらいです。
もう少し強調してもよかったと思います。
どういうことか、後にビルと犯人のトムが対峙した時にわかります。
トムが犯人だとわかり、ビルが問い詰めるとトムが動機を語ります。
「乗客は国が安全を守ると信じてる。
あんた(ビル)が守ると。
あの日(おそらく9.11)3000人が死んだ。
俺の父親もだ。
卑怯者を殺すため入隊した。
でもあの戦争がわからなくなり
帰還した
何も変わらない国へ
“安全”はこの国の最大のウソだ
家も街も航空機もどこも安全ではない
いつか誰かがそのウソを暴くだろう
お前らの失敗のせいで子供たちが死ぬ
お前が”ウソの象徴”だ」
つまり
「航空保安官が守ってくれるから安心だ」という幻想を壊してやる、
そのために航空保安官が乗っているこの飛行機を爆破させてやる。
しかも、ハイジャック犯は守ってくれるはずの航空保安官だ!
ということですね。
え…ただのひねくれ者?
自分の父親が死んだからってそんなことする?
動機として弱くない?
実際、映画でもビルに
「啓蒙パンフレットでも配ったらどうだ?」
と一蹴されます^^;
ここで犯人の悲しみや怒りに同情できるような理由があったら、エンタメ映画だとしてももう少し深みが出たと思うのですけどね。
この映画は原題の『Non-stop』という言葉の通り、次々と仕掛けられた罠に立ち向かうリーアム・ニーソンの勇姿に引き込まれて楽しむが正解みたいです!
まとめ
・犯人はビルに協力的だった2人、学校教師のトムとプログラマーのザック。
・犯人の動機はアメリカの安全神話を崩壊させるため。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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