『彼女が目覚めるその日まで』には原作があり、実話が元になっています。
その原作と病気について紹介します。
『彼女が目覚めるその日までの作品情報
【原題】Brain on Fire
【劇場公開日】2017年12月16日
【製作年】2016年
【製作国】カナダ・アイルランド合作
【配給】KADOKAWA
【監督】ジェラルド・バレット
【キャスト】クロエ・グレース・モレッツ、トーマス・マン、リチャード・アーミテージ、ジェニー・スレイト、キャリー=アン・モス
あらすじ
21歳のスザンナは憧れのニューヨーク・ポスト紙で記者として働き始め、一面を飾る記事を書く記者になる夢に向かって希望に満ちた毎日を送っていた。
ミュージシャンの恋人スティーヴンともつきあい始め公私共に順調だった。
しかし、スザンナの体調が悪くなり始め、原因不明の病に倒れてしまう。
日に日に悪化する体調に混乱するものの検査では異常なし。
次第に手足は動かなくなり、全身が硬直して話もできなくなってしまう。
家族と恋人たちは決して諦めず、彼女を懸命に支える中、希望が見え始める。
原作は『脳に棲む魔物』
本作には原作があり、実話です。
主人公スザンナ・キャハランは実在の人物で、映画では21歳となっていますが、実際に病気が発症したのは24歳だったそうです。
原作のタイトルは『BRAIN ON FIRE』ですが、日本では『脳に棲む魔物』として発売されています。
ベストセラーとなった本著は評価が高く、若いながらニューヨーク・ポスト紙で記者として立派に活躍する著者が書いているだけあります。
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スザンナが苦しんだ病気・病名は?
主人公スザンナが苦しんだ病気は「抗MDA受容体脳炎」または「抗NMDA受容体自己免疫性脳炎」と言われています。
抗NMDA受容体脳炎は、脳内で興奮刺激を伝える役目を担う「NMDA受容体」が、卵巣奇形腫などによる免疫反応でできた抗体からの攻撃を受けて機能が低下して発症する。頭痛など風邪に似た症状で始まり、数日で幻覚や幻聴などの精神症状が表れる。けいれん発作や意識障害を伴い、昏睡(こんすい)状態に陥ることもある。自分の意思と無関係に体が奇妙に動く不随意運動も特徴的な症状だ。2007年に病気の仕組みが解明されるまでは「悪魔払い」されてきた病でもあった。
引用元:毎日新聞
映画『エクソシスト』のモデルとなった少年もこの病気だったと言われています。
「悪魔祓い」されたというのも、きっとそういうことですね。
引用には「卵巣奇形腫」という言葉があるように女性に多い病気だそうです。
2007年まで解明されていなかったなんて、つい最近まで認識されていなかったとは驚きです。
それもそのはず、患者は300万人に1人と言われている難病です。
周りに理解されないことも本当につらいでしょうね。
症状は次のようなものがあるそうです。
精神障害、統合失調症に似た症状(幻覚、自殺念慮)、記憶障害、前向性健忘、呼吸抑制、自律神経障害など。
映画でもそうだったように、統合失調症と間違われて精神科を勧められることもあるそう。
原作の作者は、本が書けるほど回復したようですが、研究では患者の79%が良い傾向になり、6%が死亡、残りの患者は軽度から重度の障害が残るという結果が出たそうです。
2007年に認められた病気とのことですから、今後研究が進んでより良い治療が行えるようになるといいですね。
日本では『8年越しの花嫁 奇跡の実話』が制作
同じ「抗NMDA受容体自己免疫性脳炎」を患った日本人の実話が映画化され『8年越しの花嫁 奇跡の実話』として上映されます。
日本での公開は『彼女が目覚めるその日まで』と同じく2017年12月16日です。
日本でも同じように闘病された人がいるのですね。
原作は中原尚志・麻衣共著『8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら』です。
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まとめ
・『彼女が目覚めるその日まで』は実話。
・原作は病気となった本人が筆を取った『脳に棲む魔物』。ベストセラーとなった。
・病名は「抗MDA受容体脳炎」または「抗NMDA受容体自己免疫性脳炎」。
・日本でも『8年越しの花嫁 奇跡の実話』として実話が映画化された。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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