映画祭を行う目的とは?世界三大映画祭とその特徴は?

フィルム

「○○映画祭」など色々な種類の映画祭がありますが、改めて考えてみると映画祭って具体的に何をしているのか知らない方のほうが多いのではないかと思います。
なんとなくマスコミ向けのイメージがありますし、スターがレッドカーペットの上を歩いているような…あれ?それは授賞式だっけ?
そもそもなんのために行うの?
考えれば考えるほどわからなくなってきたので調べてみました。

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映画祭とは

映画祭とは、具体的に何をするかは定義があるわけではなく映画祭毎に違い多目的なようです。
とはいっても一般にこういうことをするという意味では、多くの映画を特定の場所に集めて上映するのが主となります。
賞を設定し、上映作品の審査を行った上で入賞を競うもの、トークショーや研修会など映画関連のイベントをすることもあります。

映画祭の目的

映画祭の目的もそれぞれです。
映画の発展のため優れた作品を広めることを目的とするもの、興行面での宣伝効果をもつもの。
また、映画の買い付けをするディーラーが集まるので、映画会社によっては正規の配給会社よりそこに集まるディーラーを好む場合もあります。
開催都市のイメージアップ効果もあり、町おこしを目的とすることも。

単純に映画を見る機会を増やそう、という目的で映画館のない町にスクリーンを持ってきて上映したり、通常見る機会のない自主制作の映画を集めて映画祭を行うこともあります。
また、「レインボー・リール東京」など社会的運動の目的として行われることもあります。

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世界三大映画祭

ベネチア国際映画祭

最も歴史ある映画祭です。毎年8月~9月に開催されます。
元々1932年の国際美術展の一部門としてスタートしたことから「芸術の映画祭」とも呼ばれ、商業的な要素よりも「アート性が強い」と言われています。
しかし、2002年にマーケットが設けられると商業的な比率も高まってきました。
映画の授賞式も行い、最高賞は「金獅子賞」です。

日本の作品も高く評価されています。
1951年の第12回には黒澤明監督の『羅生門』が日本人監督として初めて金獅子賞を受賞しています。
1958年の第19回で稲垣浩監督、三船敏郎主演の『無法松の一生』が金獅子賞を受賞。
1997年の第54回で北野武監督が「HANA-BI」で金獅子賞を受賞。

カンヌ国際映画祭

先のベネチア国際映画祭に対抗してできたのが、フランス政府援助のもとに始まったカンヌ国際映画祭です。
毎年5月に開催されます。

「マルシェ・デュ・フィルム」という、巨大な規模の「国際見本市」が併設されているのが特徴です。
世界中からバイヤーが集まり、大規模な商談の場となっています。

審査するのは映画祭の事務局が選んだ著名な映画関係者や文化人です。
この審査員は毎年変わるので、受賞作品の傾向は一定ではありません。
最高賞は「パルムドール」ですが、審査団がどんな作品を選ぶのかがこの賞の特徴です。

ベルリン国際映画祭

三大国際映画祭の中で唯一大都市で開かれるのがベルリン国際映画祭です。
毎年2月に開催されます。

「世界最大の国際映画祭」と言われ、2014年にはチケットが33万枚を突破しました。
1951年に創立された当初は、西ドイツにとって豊かさと自由を東ドイツに表す象徴でもありました。

そういった背景があるせいか社会派の映画が多く見られます。
最高賞である「金熊賞」は、日本人では2002年には宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』が受賞しています。

まとめ

・映画祭とは特定の場所に多数の作品を集め、主に映画の上映を行い、映画の商談の場となったりトークショーなどのイベントも行う。
・世界三大映画祭はベネチア国際映画祭、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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