映画嘘八百のラスト結末!最後にあの二人が笑う意味を考察!

ピノキオ

映画『嘘八百』を見ました!
ラストにあの二人が勝利を得たことに疑問を持つ人も多いと思います。
それがどういうことなのか考察します!
ネタバレを含みますので、映画未視聴の方はご注意くださいね。

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『嘘八百』の作品情報

 

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【劇場公開日】2018年1月5日
【製作年】2018年
【製作国】日本
【配給】ギャガ
【監督】武正晴
【キャスト】中井貴一、佐々木蔵之介、友近、森川葵、前田朋哉、他

あらすじ

千利休を生んだ茶の湯の聖地、大阪・堺。
大物狙いだが空振り続きの古物商・小池則夫は、腕は良いのに落ちぶれてしまった陶芸家・野田佐輔と出会う。
大御所鑑定士に一杯食わされた2人は、仕返しのため「幻の利休の茶器」を仕立て上げて一攫千金を狙う。
そんな彼らの行動が、家族や仲間、文化庁までも巻き込む大騒動に発展し……。
引用元:映画.com

『嘘八百』のラスト結末!

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古物商の小池則夫陶芸家の野田佐輔は、他の詐欺仲間と共に千利休の茶碗を作り上げ、ターゲットの大御所鑑定士を見事に騙し復讐を果たします。

 

めでたいことは続き、小池の娘いまりは野田の息子誠司と結婚式を挙げます。
式場で誓いを立てる二人の元にウェディングドレスを着た女性が現れ、ナイフを振り上げて誠司を追いかけます。

誠司と交際していたようなことを言っていましたが、二人に面識はありません。
女性は小池の元妻、いまりの母親陽子でした。

誠司と結婚させたくない小池が陽子と組んで妨害したのでした。
うまくいったと安心したのも束の間、騙し取った金が消えています。

 

いまりが金を持ち逃げしようとしていることがわかり小池と野田は追いかけますが、いまりと引き裂かれたはずの誠司が現れいまりを逃します。
いまりは空港からどこかに飛び立ったようです。

 

小池と野田は落胆するはずですが、どこか晴れやかな顔をしています。
二人はこれから組んでまた大きな商売をしようと企んでいます。
今度は利休ではなく、野田の作品として勝負するようです。

 

クレジットが流れ、その後のストーリーが展開されます。

 

騙された鑑定士は、利休の茶碗か疑問を持ったところで部下と口論になりうっかり茶碗を割ってしまいます。

いまりは海外にでも逃げたかと思われましたが空港の検問に引っかかり取り調べをうけていました。
そこに誠司が現れ、いまりは笑顔になりエンディングとなります。

いまりと誠司の二人が金を奪ったのはなぜ?

終盤、小池と野田が鑑定士を負かして大団円、かと思いきやそこからどんでん返しが続きましたね。

 

個人的には、小池の元妻が絡んできたことも、いまりと誠司が金を持ち逃げしたことも伏線がなかったため「そう来たか!」という感じがせず、あまりスカッとしませんでした。

 

こういう詐欺師モノって、弱い者が強い者に勝つ、もしくは悪者だと思われた者が実はいいヤツでいい意味のサプライズがあったりすると観客はいい驚きに浸れるんですよね。

本作は、鑑定士を打ち負かした後によくないサプライズが続いたので何だかモヤっとしてしまいました。

 

順序が逆だったらよかったと思います。
誰かにしてやられたけれど、最後には主人公が笑う、というような。

 

ただ、いまりと誠司が最後に笑うことに意味がないわけではありません。

小池や野田はたしかにこれまで悔しい思いをしてきたけれど、あくどいこともしてきました。

 

それに対し、いまりと誠司はピュアです。

いまりは、冴えないけれど自分のやりたいことにまっすぐで心根の優しい誠司の良さを見出しました。
誠司は、自分を認めてくれるいまりに惹かれていきました。

 

本作に登場する人物の中で、この二人だけが純粋なんです。
その二人が最後に思いを突き通して勝利する、ということを描きたかったのかな、と思いました。

だから、空港で大金が見つかり立ち止まるいまりが誠司を見た時の笑顔のラストは印象的です。

感想・まとめ

『嘘八百』を最後まで見た感想としては

ちょっと残念…^^; ですね。

 

過去に痛手を追った二人が、自分たちの才能を武器に相手を負かす、という大筋はいいです。

でも、野田が利休の茶碗を作る作業シーンにあまり説得力はなく「そんな簡単にできてしまうの?」と思ってしまいました。
その辺を土を掘って茶碗が作れるものなのかもよくわかりません。

 

しかも、大御所とされる鑑定士があっさり引っかかってしまうのも拍子抜け。
このあたりはもう少し大掛かりにしてもよかったと思います。

 

それから、前項で述べたことですが最後に続いたどんでん返しもいい内容ではないです。
「ピュアな二人に勝たせたかったのでは」という内容を書きましたが、二人の結びつきがそこまで強いことが描かれていなかったため腑に落ちない人も多いと思います。

 

大筋は同じでも、もう少し面白くなりそうなものなのになんだか残念だなぁ、と思いました。
役者さんたちは皆よかっただけにもったいない感じがしました。

 

でも、2020年1月31日に続編の『嘘八百 京町ロワイヤル』が公開されるんですよね。
予告を見ると本作よりもっと大掛かりな感じですが、監督・脚本は同じ方たちなのでテイストは同様かもしれません。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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