映画間宮兄弟のあらすじと感想!ラスト結末をネタバレ

間宮兄弟

2006年公開。監督・脚本は森田芳光。原作は江國香織の同名小説。

仲良く二人で暮らす間宮兄弟を佐々木蔵之介、ドランクドラゴンの塚地武雅が演じ、彼らの日常をほのぼのと描いた日本映画。

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『間宮兄弟』のあらすじ

東京の下町に、30代になっても仲良く二人で暮らす間宮兄弟。

兄の明信(佐々木蔵之介)はビール会社の商品開発研究員、弟・徹信(塚地武雅)は小学校の校務員をしている。

2人で好きな野球チームの試合をスコアをつけながらテレビ観戦、ポップコーン片手にビデオ鑑賞、ある時は紙飛行機を飛ばす。そうやって、特別なことはないものの、楽しく穏やかな毎日を送っていた。

でも、女性に興味がないわけではない。2人はカレーパーティを企画し、徹信は同じ小学校の葛原依子先生(常盤貴子)を、明信は行きつけのビデオ店のアルバイト本間直美(沢尻エリカ)を招待することに成功する。

『間宮兄弟』の感想(ネタバレ注意)

公開当時、映画館に見に行きました!もう映画のポスターを見たら見ずにはいられなくて。

佐々木蔵之介さん、ドランクドラゴンの塚地武雅さんの子供のような笑顔。なんなんでしょうね、あのほのぼの感。

「だって間宮兄弟を見てごらんよ。いまだに一緒に遊んでるじゃん」というコピーも効いてます。劇中のセリフまんまですが、その言葉が映画のすべてです。

またまたアマゾンプライムビデオで再見したので感想書きます。

ネタバレになるので、ご注意くださいね。

二人で楽しく

映画の序盤、二人で楽しく過ごしている姿が映し出されます。ほのぼのしているんだけど、日常がエンターテイメントになるってちょっとすごい。

ただ野球をテレビで見るだけじゃなくて、ちゃんとスコアをつけたり、映画を見る時はポップコーンを用意して部屋は暗く。

それも、すべて真剣です。スコアは真面目に書き、盛り上がったらグータッチ。応援するチームが買ったら紙吹雪。でも、ちゃんと紙吹雪の処理は怠らず。この掃除している姿も可笑しかったです。

ポップコーンは映画館仕様のバケツ型です。兄はビール、弟は酒が飲めないのでコーヒー牛乳を片手に持っています。弟が寝てしまったら兄はタオルケットをかけてあげます。

このシーンが一番好きです。二人の楽しい毎日が集約されているようです。

外に行ったら、じゃんけんしながら、勝ったほうが「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」とか言いながら進みます。先に進んだほうが角を曲がって見えなくなったら終了!ではなくて、携帯を取り出して続きをします。

要するに子供なんです。小学生がそのまま体だけ大人になったような、そんな感じの二人です。

でも、もちろん二人ともちゃんと真面目に働いているし、恋人が欲しくないわけではありません。

カレーパーティー

ある時、二人はカレーパーティーを企画し、弟の徹信は同じ小学校の葛原依子先生を、兄の明信は行きつけのビデオ店のアルバイト本間直美を招待します。

カレーを三種類用意して、お花も飾って準備は万端。招かれた二人は家にあがる前は「つまらなかったら合図して一緒に帰ろう」なんて言ってたけれど、結局楽しんでました。

ご飯の後モノポリーをするのだけど、依子がピンチになるとそれとなく来ていたカーディガンを脱いで肌を見せて交渉します。

このシーンがコミカルに描かれていて、女性に慣れていない間宮兄弟は、わかりやすくドギマギして依子の交渉に応じてしまうのです。可愛くて可笑しい(^q^)

夜は反省会です。寝る前、タオルケットに包まれて二人ははしゃぎながら一日を振り返り、依子先生と直美ちゃんどっちがいい?なんて楽しそうに話しながら眠りにつきます。

我が家には男児二人いますが、間宮兄弟の姿はうちの子供たちそのもの。間宮兄弟が可愛く見えます。この反省会のシーン、好きだなぁ(^^)

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夏休み

間宮兄弟

夏休みは実家に帰省します。

新幹線では駅弁の深川めしを食べて盛り上がり、到着駅に二人を迎えにきた母(中島みゆき)が高級車に乗っていてびっくりします。

この、急に高級車を買ってしまったりするちょっとエキセントリックな母が中島みゆきさんにぴったりです。

絵に書いたような「実家への帰省」で、おじいちゃんおばあちゃんが日本家屋の縁側に座っていて二人を迎えます。

扇風機に当たりながら昼寝して、天気が良い日は海水浴です。しかもお小遣いまでもらいます。

子供の時を思い出してしまうような光景です。間宮兄弟の母ははしゃぐ二人を見て「本当にいい子供たち」と言います。結婚しないどころか恋人もいないのに心配にならないのかしら、と思いますが、母にとってはいくつになっても子供は子供、ということでしょうか。

塩むすび

二人は休みを満喫しますが、日常に帰るとそれぞれ大人の世界に巻き込まれます。

兄明信は会社の同僚に不倫の相談をされ、弟の徹信はぼったくりバーでお金を巻き上げられてしまいます。

でも、徹信が荒れて帰ると信明は塩むすびを作って慰め、信明が食べながら泣くと「生きて帰れてよかったじゃないか」と言います。

ほんと、仲いいなぁ。荒れた世界で二人の純真なところが際立ちます。

納涼会

間宮兄弟

で、また楽しい日常に戻って納涼会。この納涼会も可愛い!みんな間宮家に浴衣で集合しました。

依子先生と直美の他、直美の妹夕美(北川景子)とその彼氏玉木(横田鉄平)もいます。

みんなで食事をして、集合写真を撮って、ベランダで花火をします。

この写真のシーンは予告などでも使われていたと思います。すっごい楽しそう。

夏が終わり、また日常が始まりますが、二人の恋めいたものに変化があります。

依子先生のことが好きなのかな、と思われた徹信ですが、信明宛にかかってきた電話を取ると、それは信明が相談に乗っていた同僚の妻大垣さおり(戸田菜穂)でした。

夫が帰ってこないので、信明から夫に渡してほしいものがある、と言い喫茶店に呼び出されました。

美人のさおりに信明は一目惚れしてしまい、徹信は信明がさおりの夫大垣賢太(高嶋政宏)の不倫に加担していると勘違いして信明に八つ当たりします。

後にさおりは夫と別れ、徹信はさおりにアプローチします。でも、さおりのペットが犬だと思ってペットグッズを渡そうとしたら実は飼っているのは猫だったり、自分の好きな音楽を編集したMDをプレゼントしようとしたらさおりが使っているのはmp3プレイヤーだったりして噛み合いません。

この二人の「合わない感じ」を勘違いや使っている機器の違いで表しているのは面白かったです。端から見ても「うまくいかない二人」なのがよくわかり、徹信は振られてしまいます。

一方の信明は直美をデートに誘いますが、直美には恋人がいました。二人共うまくいきません。

『間宮兄弟』のラスト結末

それでも、二人はやっぱり楽しく暮らしています。訪ねてきた母と食事に行ったり、銭湯のゆず湯を楽しんだり、紙飛行機を飛ばしたり。

直美、夕美姉妹もそれぞれの恋人となんだかんだありながらやはり暮らしています。

「私達、こんな風にぶらぶら遊んでるのも今だけかもしれないよ」という直美に、夕実は「何言ってるの。間宮兄弟を見てごらんよ。いまだに一緒に遊んでるじゃん」と言います。

クリスマス、間宮兄弟はやはり二人で映画を見てポップコーンを食べて盛り上がり、電飾で華やかになった部屋で二人楽しく過ごすのでした。

間宮兄弟

まとめ

公開当時、沢尻エリカも北川景子も知らなくて、後にエリカ様は「べつに」発言をするし、北川景子は今となってはスターですが、この時は今どきの女の子を演じています。

今見るとなかなかな面子が揃ってるなぁ、と思います。

それにしても、間宮兄弟って生活を楽しむ天才!ディズニーランドに行かなくったって、レンタルビデオとポップコーン、モノポリーにベランダ花火で十分楽しそうです。

ストーリーを楽しむより、そんな二人の日常を覗くような映画ですが、ほのぼのして温かい気持ちになります。

深く考えずに見られるけど、でもじっくり見たい映画です(^^)

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