ロバート・レッドフォードが引退ですって!?
その出演の最後を飾る映画『さらば愛しきアウトロー』が公開されます。
主人公タッカーのモデルとなった実在の人物フォレスト・タッカーについて紹介します!
目次
『さらば愛しきアウトロー』の作品情報
【原題】The Old Man & the Gun
【劇場公開日】2019年7月12日
【製作年】2018年
【製作国】アメリカ
【配給】ロングライド
【監督】デビッド・ロウリー
あらすじ
1980年代初頭のアメリカ。
フォレスト・タッカーは銀行を訪れると発砲も暴力も振るわない「紳士」な振る舞いで銀行強盗を繰り返します。
逮捕されては脱獄するタッカーですが、もう70歳を超えていました。
それでも彼の生活は変わりませんが、警察は動き始めます。
実在の人物フォレスト・タッカーとは
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フォレスト・タッカー(Forrest Silva Tucker)は1920年6月23日にアメリカ、フロリダ州マイアミで生まれ、6歳で父が家を去ってから祖母に育てられました。
鮮やかな犯罪歴
最初は車の窃盗で捕まり、脱獄したのが1936年。
その時のタッカーは15歳。
15歳ですでに懲りない人生がスタートしていたのですね^^;
その後は銀行強盗を始めるのですが、彼は決して暴力を振るわず、銃も発泡しません。
笑顔で銀行を訪れると悪魔で紳士的に行員に接して現金を手に入れます。
人生で銀行強盗をおこなった回数はなんと60回位上!
そして脱獄したのは18回以上だそうでエスケープ・アーティストとも言われています。
アルカトラズ刑務所に投獄されていた時もあり、ある時は海を囲まれた刑務所から船で脱獄しています。
その時タッカーは50歳。
船を作って脱獄しています。
邦題は「さらば愛しきアウトロー」ですが、「愛しき」と言われるように被害者となった銀行員たちは皆口を揃えて「紳士的」だったと言ったそうです。
盗んだ現金は合計で400万ドル以上だと言われています。
3回の結婚
これだけでもびっくりですが、さらに驚きなのはタッカーは家族を養い3回の結婚歴があるのですが、警察が知らせるまで家族の誰も彼の犯罪を知らなかったそうです。
あっぱれですね!
映画と現実では違うところがあり、3番目の妻であるジュエルは警察が彼女の元に来るまでタッカーはボブ・コールハーンという証券ブローカーだと思っていたそうです。
事実がわかっても彼女は離婚せず、最後まで結婚生活を貫いたそうです。
トレードマークは補聴器
フォレスト・タッカーは映画同様実際も補聴器をつけていたそうです。
でもその補聴器は実際は警察の情報をキャッチするのに使われていました。
そのためにタッカーは警察の一歩先をリードすることができました。
最後は刑務所で
79歳でジュエルと3度目の結婚をしたタッカーですが、それでも強盗を続け2000年に逮捕されます。
これまで数々の脱獄を繰り返したタッカーですが、ついに83歳で2004年5月29日に刑務所で死亡しました。
まさに「映画のような人生」ですね。
『さらば愛しきアウトロー』のキャスト
ロバート・レッドフォード
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フォレスト・タッカーを演じるのはロバート・レッドフォードです。
本作が本当に引退作になってしまうのでしょうか。
だとしたら寂しいですが、もう80歳をすぎているんですものね。
色々思うところがありますよね。
出演作は『明日に向って撃て!』『追憶』『スティング』『華麗なるギャツビー』など多数。
ケイシー・アフレック
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フォレスト・タッカーを追う刑事ジョン・ハントを演じるのはケイシー・アフレックです。
ベン・アフレックの弟ですね。
『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』では兄弟で共演しています。
セクハラ騒動では自身の問題も暴露され、アカデミー賞のプレゼンターを辞退することになりましたが、本作の公開に響かなくてよかったです。
出演作は『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『インターステラー』『オーシャンズ』シリーズなど多数。
ダニー・グローバー
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フォレスト・タッカーの共犯者セオドア・テディ・グリーンを演じるのはダニー・グローバーです。
出演作は『カラーパープル』『刑事ジョンブック/目撃者』『シルバラード』『プレデター2』など多数。
トム・ウェイツ
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私の中では歌手のイメージが強いのですが、俳優としての活動も昔からなんですよね。
後のスター俳優が勢揃いの『アウトサイダー』にも出演しています。
他に出演作は『コットンクラブ』『ダウン・バイ・ロー』『ナイト・オン・ザ・プラネット』『ショート・カッツ』など多数。
『さらば愛しきアウトロー』の海外の評価
批評家の支持率92%、観客の支持率60%!
批評家と観客とで開きがあるのは気になりますが、批評家の支持率が高いのはわかる気がします。
というのも、ロバート・レッドフォードはこれまでも「紳士的な犯罪者」を演じてきました。
そのため、フォレスト・タッカーが過去の脱獄を振り返る場面で、ロバート・レッドフォードが過去の作品で演じたシーンに置き換えて描いているのです。
ですので、ロバート・レッドフォードの作品に詳しい批評家たちにとってはニクイ演出ですよね。
過去の作品を見ているかどうかで楽しめるか否かが映画を見る世代によっても感想が違うと思うのです。
そのため、観客の支持率との開きができてしまったのかもしれませんね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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