ミヒャエルハネケのおすすめ映画は?名作・代表作を紹介!

フィルム

カンヌ映画祭ではおなじみ、オーストリアの映画監督ミヒャエル・ハネケ。
人間の奥底に潜む醜い部分を描く彼の作品は一度ハマったら抜け出せません。
そんなミヒャエル・ハネケ監督の代表作10本を、年を追ってご紹介します。

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ミヒャエル・ハネケのプロフィール

 

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本名:ミヒャエル・ハネケ (Michael Haneke)
生年月日:1942年3月23日(78歳)
出身地:ドイツ・ミュンヘン

オーストリアの映画監督・脚本家として知られるミヒャエル・ハネケはカンヌ映画祭の常連監督でもあります。
ハネケの両親も映画監督や俳優だったようです。

ウィーン大学で哲学、心理学、演劇を学び、卒業後は映画批評家やテレビの編集者・脚本家、舞台演出家としても活動するようになりました。
そののち、1989年に47歳の時に発表された『セブンス・コンチネント』が監督第一作となります。

ミヒャエル・ハネケのおすすめ映画、名作・代表作

『セブンス・コンチネント』(1989年)

ハネケの長編映画第一作。
両親と幼い娘の3人家族。一家心中へと向かう3年間を描きます。
実際にあった出来事が基になっている作品です。

それまでテレビや演劇業界にいたハネケ、映画監督となったのは40代後半と遅いデビューではあります。
「それまでなぜ映画を撮らなかった?」という問いに「撮る題材がなかった」と答えたとか。
それくらい重要な題材だったということです。

タイトルの『セブンス・コンチネント』とは第七の大陸。
この地球には6つの大陸しか存在しません。
これの意味するところはなんでしょう……?

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『ベニーズ・ビデオ』(1992年)

豚が殺される映像に魅せられた少年ベニーは、ある日両親の不在時、少女を家に連れ込み殺害してしまいます。

しかもその様子はビデオカメラに収められていました。
ビデオテープでベニーがやったことの一部始終を知った両親は隠そうとしますが……。

この作品に関しては実際の事件を基にしたのかはわかりませんが、とにかく淡々と(ハネケの作品は皆そうですが)ベニーの行動をうつしとります。
豚をスタンガンで撃ち殺す映像がちょっとショッキングなので、苦手な方はお気をつけください。

『71フラグメンツ』(1994年)

1993年12月23日。クリスマス目前のこの日、19歳の大学生マキシミリアン・Bは銀行で突如銃を乱射し、3人が死亡、マクシミリアン自身も自殺しました。
事件からさかのぼり、加害者と犠牲者それぞれの過去を断片的に描いていきます。

71個の断片……でできているということなのでしょう。
あいかわらず淡々と描いていくハネケの映画。
観ているこっちが試されている感覚になります。

加害者、被害者、それぞれの視点で事件に至るまでを見ていくと、この事件は単純な動機で起こったのではないということがわかります。
観客の心にしこりを残す作品です。

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『ファニーゲーム』(1997年)

ある夏の午後、湖のほとりの別荘へやってきたショーバー一家。
食事の支度をしている妻・アナの元に、卵を分けてほしいと、隣人だと言う見知らぬ青年が訪ねてくる。
それがおぞましい“ゲーム”の幕開けだった。

厭な映画です。ショッキングな内容のためカンヌ映画祭でも席を立つ人が続出したそうです。
ハネケは当時、「ハリウッド映画は暴力が快楽を求める手っ取り早い方法となりつつあり、ユーモアとして処理されている」というようなコメントを出しています。

エンタメで処理される暴力とこの映画で描かれる暴力、一体何が違うのか?
そんなようなことも考えさせられる作品です。

ちなみに2008年には『ファニーゲームU.S.A.』としてハリウッドでハネケが監督脚本をしたセルフリメイク版も作られました。
観比べましたが、カット割りがほぼほぼ同じなのです。

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『コード・アンノウン』(2000年)

パリに住む女優とカメラマンの恋人、そして彼の家族。
物乞いをする女と、故郷の家族。黒人教師……。
それぞれの人々の物語が同時並行で描かれる群像劇です。

『コード・アンノウン』というタイトルが示すように、分かり合えないことがテーマの作品だと思います。
地下鉄内でジュリエット・ビノシュ演じる女優が見知らぬ男から危害を受けるシーンが忘れられないシーンです。
また、冒頭の長いワンショットにも注目です。

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『ピアニスト』(2001年)

厳格な母と二人で暮らしているピアノ教師のエリカ。
40代になった今も男性経験がないエリカの前に、ある日、彼女を一途に愛する美しい青年ワルターが現れます。

しかし、エリカは歪んだ秘密を抱えていました……。

2001年のカンヌ国際映画祭にて審査委員グランプリ、男優賞、女優賞の3つを受賞した本作は、主演イザベル・ユペールの代表作の一つとも言えると思います。
エリカのキャラクターの興味深さと、その顛末が見どころです。

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『隠された記憶』(2005年)

美しい妻と息子と共に幸せな生活を送るTV局の人気キャスター・ジョルジュ。
ある日ジョルジュの元に、送り主不明のビデオテープが不気味な絵と一緒に届くようになり……。
全編に不気味さ漂うサスペンスです。

ショッキングなシーンの多いミヒャエル・ハネケ作品ですが、個人的にはこの作品が一番でした。
とあるシーンの唐突さとショッキングさにしばらく電気を消して眠れませんでした。
「やましさ」とは何なのか……考えてしまいます。

『白いリボン』(2009年)

舞台は第一次大戦前夜のドイツ北部のとある村。
不可解な事件が次々と起こり、村人たちは疑心暗鬼に陥ります。

やがて村人たちの心の中に潜む悪意や憎しみがにじみ出てくきます。
モノクロ映像で描かれるミステリードラマです。

男性医師が助産師に暴言を吐く診療所のシーンが特に胸糞悪くなります。
唐突に終わるラストからモヤモヤが止まらない方もいるかもしれません(実際に映画館で観た後、「え? 何これで終わり?」と話していたおばさまたちがいたことを思い出します)。
そのモヤモヤがハネケの意図するところのような気もします。

『愛、アムール』(2012年)

パリの高級アパルトマンで満ち足りた生活を送っていた元音楽家の老夫婦ジョルジュとアンヌ。
ある日、アンヌが突然の病に倒れ暮らしは一変。二人の前には次々と試練が訪れます。
最期の日が近づく中、ジョルジュはある決断をします。

本作は、カンヌ映画祭のパルム・ドールを『白いリボン』から2作連続で受賞し、第85回アカデミー賞の外国語映画賞も受賞しました。
ハネケの作品群の中でも特異な一本だと思います。

いつもの後味の悪さみたいなものはあまりなく、愛する人のためにあなたならどうしますか? という問いを投げかけるヒューマンドラマとなっています。
本作はハネケが妻からの要望で作ったのだとか。

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『ハッピーエンド』(2017年)

母親が入院し一人になった13歳の娘・エヴは、若い妻と再婚し幼い子供のいる父親と共に疎遠だった祖父の邸宅へ移り住みます。
祖父の仕事を継いだ娘・アンヌやその息子も一緒に食卓を囲むも、皆それぞれの思いには無関心で、SNSやメールにしか心を開きません。
そんな中、老いた祖父とエヴは互いの秘密を共有します。

スマホの画面から始まる映画。
ハネケ作品にもスマホが……と、まあ当たり前か。

ハネケは、2005年に日本で起きた16歳の少女による母親薬殺未遂事件に着想を得てこの作品を作ったそうです。
(日本だと、『タリウム少女の毒殺日記』もありますね)
ファンティーヌ・アルドゥアン演じるエヴ(可愛い!)と祖父の共有って、すごく年が離れているけれど、なんだかわかる。

世界を冷たいまなざしで見ている感じ。
ジャン=ルイ・トランティニャンとイザベル・ユペールは、この作品でも『愛、アムール』に続き父娘役をやっています。
キャストも豪華です。

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まとめ

ミヒャエル・ハネケ監督作は、純粋なエンタメ作品と言うことはできませんし、ただ映画を楽しんで観たいという人には向かないかもしれません。
ですが、鑑賞後もずっと残り、観客になにがしかの傷を残していく興味深い作品ばかりです。
気になった方はぜひ観てみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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