イントゥザスカイのモデルジェームズグレーシャーとは?アメリアは実在?

気球

『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』は実話に基づいた映画です。
モデルとなったジェームズ・グレーシャーに触れていきます。
ジェームズと共に気球に乗ったアメリアもまた実在の人物なのでしょうか。

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『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』の作品情報

 

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【原題】The Aeronauts
【劇場公開日】2020年1月17日
【製作年】2019年
【製作国】イギリス
【配給】ギャガ
【監督】トム・ハーパー
【キャスト】エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ、ヒメーシュ・パテル、他

あらすじ

1862年、ビクトリア朝時代のロンドン。
当時では予測不可能と考えられていた天気の予測が可能であると唱えていた気象学者のジェームズは、荒唐無稽だと揶揄され、実験の資金も集められずにいた。
そんな中、気球操縦士のアメリアに頼み込み、ジェームズは彼女の気球飛行に同乗することを許される。
最愛の夫を亡くしたアメリアにとって、その気球飛行は悲しみから立ち直るための決意の飛行でもあった。
正反対の性格から対立ばかりしていたアメリアとジェームズは、飛行していく中で次第に心を通わせていくが、前人未到の高度7000メートル超えに成功した2人に想像を絶する自然の脅威が待ち受けていた。
引用元:映画.com

モデルのジェームズ・グレーシャーとは

 

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前述の通り『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』は実話に基づいた映画ですので、ジェームズ・グレーシャーは実在しました。

1809年4月7日にイギリス、ロザーハイズに生まれた気象学者です。

時計職人の元に生まれ、グリニッジ天文台に勤め30年の間気象・磁気部門の管理者として働きました。

映画の予告映像では他の学者たちに呆れられる変人学者のように描かれているシーンがありますが、湿度測定の早見表を出版したりイギリス航空協会の創立メンバーだったりと学者としての業績は確かです。

1862年から1866年の間、映画でメインに描かれる気球飛行を行います。

エディ・レッドメインがジェームズ・グレーシャーを演じていますが、2019年現在の彼は27歳。

でも、実際のジェームズ・グレーシャーは気球に乗っていた時、50代だったようです。

クラシックな衣装を着たヒュー・ジャックマンが演じても格好良さそうですけどね~。
それじゃ『グレイティストショーマン』になっちゃうかな^^;

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アメリアは実在した?

映画ではジェームズ・グレーシャーと共にアメリアという気球乗りの女性が気球飛行します。

ジェームズ・グレーシャーは実在の人物ですが、実際アメリアが彼と飛行したのでしょうか。

実際には、女性ではなく、ヘンリー・トレーシー・コックスウェルというジェームズより10歳年下の男性が気球に乗りました。

コックスウェルは子供の頃から気球に興味があり、大人になると気球に乗ったり気球に関する雑誌を発行したりと気球に関わり続け、ついにはプロの気球乗りとなりました。

そして、ジェームズと気球飛行するわけですが、プロの気球乗りらしく大活躍します。

ジェームズと二人で行った飛行では現在でも破られてない10,900mという高度を記録していますが、その時二人は減圧症になってしまいます。

減圧症というのは、急激に上昇したために気圧が変化し血管が塞栓してしまうことです。

気球の高度を下げようとした時、気球のバルブラインにロープが絡まっていました。

コックスウェルはなんと気球のかごから身を乗り出してロープを解いたそうです。

その時ジェームズは減圧症のため意識を失っていたとのこと。

コックスウェルが危険を犯してロープをほどかなかったら二人とも無事に戻れなかったかもしれません。

映画ではそんな重要な活躍をしたコックスウェルが登場しないので批判もあるようです。

映画『シャーロック・ホームズ』みたいに男性二人のバディものとして描いても格好よかったのでは、とも思います(^^)

でも、アメリアの勇敢なキャラクターも魅力的なのはたしか。

アメリアのモデルは?

 

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アメリアのモデルとなったのはフランスの気球乗りソフィー・ブランシャールです。

女性としては世界初のプロ気球乗りだそう。

元々は夫のジャン=ピエール・ブランシャールが気球に乗っており、飛行中に起きた心臓麻痺が元で亡くなった夫を継いで気球乗りとなりました。

映画のアメリアは勇敢で快活なイメージですが、ソフィーは小柄で普段は神経質でおどおどした性格だったそうです。

大きな音が苦手で馬車に乗るのもイヤ、というソフィーですが、気球に乗ると怖いもの知らずだったというから面白いですね。

空には地上のように神経を煩わせるものがなかったのかもしれません。

しかし、そんな大胆さが仇となったのか、最後は気球飛行の事故で亡くなっています。

ソフィーは気球飛行のショーで花火を使うことの危険性を警告されていましたが、最後の飛行でも使っていました。

花火が水素ガスに引火し、墜落死してしまったのです。

コックスウェルのように事故を回避できなかったのは残念ですね。

まとめ

・気象学者ジェームズ・グレーシャーは実在の人物。
・アメリアは存在せず、実際はヘンリー・トレーシー・コックスウェルという男性気球乗りが同乗。
・アメリアのモデルとなったのはフランスの女性ソフィー・ブランシャール。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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4 COMMENTS

olive kenji

映画を見た時、実話に基づくという字幕が気になり、実話を検索していましたところ、ここへやって来ました。
ウィキなどでも詳細が書かれていましたが、このブログが非常に分かりやすく、優しさに満ちていて好きです。他の方のブログではこの映画は事実ではありえないとの意見もありましたが、別にノンフィクションを見に行っている訳でもなく、ファンタジーを楽しんでいるのですから、良き作品だと思います。

実際の主人公が高齢なのに科学探求の為に命がけの実験をするとは感銘しました。
男性操縦士の方がアクシデントの中、ロープをほどくなどして危機を脱したとは映画と同じだったのですね。あの高度の中、凄いことだと思います。
この時代に女性操縦士も現存していた事に驚き、また気球と共に亡くなっていることが涙を誘います。哀れだったのでしょうか、いや幸せな末路だったのかもしれません。

映画の基になった隠された事実に、この時代のあまり知られていない科学者、操縦士たちの冒険魂に感激しました。
知らない実話を教えて下さったこのブログに御礼申し上げます。

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elin

olive kenji様

コメントいただきありがとうございます!
温かいコメントで本当に嬉しいです(T_T)
ブログ書いていてよかったです!

近所の映画館で上映していないので未見なのですが、よい映画のようですね!
レンタルになってしまうかもしれませんが、見るのが楽しみになりました(*^^*)

映画はファンタジックに描かれる部分があるでしょうが、それでも情報が現在ほどない中彼らが行った功績は大きいですよね。
見たらきっと感動するだろうなぁ、と妄想してます(^^)

素敵な感想をいただき、ありがとうございました!

返信する
olive kenji

ご返信有難うございました。レンタルより早く見る方法があります。
この映画は映画館ではなくアマゾンプレミアムビデオで見ました。
映画館好き私としては、信義に劣る行為ですが無料には負けてしまいました。
最近、映画館で上映しているのに,アマゾンやネットフリックスなどネットで同時に見られるのは変な感じというか仕組みがよく分かりません。

大変映画に詳しいオタクではありませんが、また気が付いたことあればコメントさせて頂きます。これからもよろしくお願いします。

返信する
elin

olive kenji様

びっくりしました!
私もプライム会員なので、プライムビデオを覗いてみたらありました!

毎日のようにプライムビデオを見ているのに気づかなかった自分にもびっくりです^^;
教えていただきありがとうございます!

olive kenjiさんがおっしゃるように、上映中の映画がプライムビデオで見られるというのは驚きですよね。
本当にどんな仕組みなのでしょうか。

「イントゥザスカイ」は近日中に見てみます。
こちらこそ、どうぞよろしくお願い致します(^^)

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