映画『アリー スター誕生』を見ました!
映画の終盤「アリーがついた嘘」とは何だったのでしょう。
また、なぜ最後にジャックは死んでしまったのか、混乱した人もいると思います。
今回は「アリーがついた嘘」「ジャックはなぜ死んだのか」について書いています。
目次
『アリー スター誕生』の作品情報
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【原題】A Star Is Born
【劇場公開日】2018年12月21日
【製作年】2018年
【製作国】アメリカ
【配給】ワーナー・ブラザース映画
【監督】ブラッドリー・クーパー
【キャスト】レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパー、アンドリュー・ダイス・クレイ、デイブ・チャペル、他
あらすじ
音楽業界でスターになることを夢見ながらも、自分に自信がなく、周囲からは容姿も否定されるアリーは、小さなバーで細々と歌いながら日々を過ごしていた。
そんな彼女はある日、世界的ロックスターのジャクソンに見いだされ、等身大の自分のままでショービジネスの世界に飛び込んでいくが……。
引用元:映画.com
アリーが最後についた嘘とは
映画の終盤、ジャックが自殺し彼の兄ボビーと話すアリーですが「最後に彼に嘘をついた」といいます。
「最後のウソが何度も何度も
頭の中で繰り返される」と。
ジャックの死因が自分にあると思っているような口ぶりです。
そんなアリーにボビーは「君のせいじゃない」と言います。
アリーはウソをついたことで自分を責めていますが、どの時のことを言っているのでしょうか。
私は2つ思い浮かべました。
「家に戻る?」
ジャックがアルコール依存症のリハビリ施設にいる時、アリーが訪ねます。
楽しそうに話す二人ですが、あと3週間で施設を出られると言うジャックにアリーは
「ここを出たら家に戻る?」と聞きます。
ジャックは当然家に戻るつもりだったので
「他に行くところもない。イヤか?」と聞きます。
アリーは「まさか聞いただけよ」と言いました。
「ウソ」といったのはこの時のことかな、と思いました。
ジャックは施設に入所する前に、アリーのグラミー賞受賞式で失態をおかしています。
そんなジャックのことを、アリーが嫌がったとしても不思議ではありません。
でも、きっと違いますね。その後にアリーは「初めて会った時も酔ってた」と言います。
自分と一緒にいるといつもお酒を飲んでいたから、アリーは自分と一緒にいることがジャックにとってマイナスになるのかもしれない、と思ったのかもしれません。
せっかく施設で元気になってきているのに自分のせいでまた依存症になったらいけない、と。
でも、ジャックにすれば「家に戻る?」なんて聞かれたら、戻ってはいけないのかと思ってしまいますよね。
だから自分がジャックを遠ざけるようなことを言ってしまい彼を傷つけてしまった、と後に思ったのかな、と。
ただ、こちらのほうが本当にウソだったのかな、と思います↓
「ツアーはやめるわ」
アリーとマネージャーはジャックを巡って意見が対立していました。
自分のツアーにジャックを参加させ、一緒に歌いたいというアリー。
自分をスターにしたジャックと歌えばファンは喜ぶし、ジャックが立ち直るのにも効果的だとアリーは考えています。
でも、マネージャーはジャックの存在はマイナスでしかない、と言います。
施設から自宅に戻ったジャックをアリーのマネージャーが訪ねます。
マネージャーはジャックに
「あんたはアリーの将来を狂わせた。
夫婦でいるだけで笑いものだ。
またアルコールに手を出すのも時間の問題だ。
そうなったらきっぱり別れてくれ」
マネージャーですからアリーを守るのが仕事ですが、それにしてもひどい言い草です。
アリーはマネージャーがジャックにそんなことを言ったことは知りません。
ジャックが死ぬ日、アリーはジャックに
「ツアーはキャンセルして夏じゅうここにいる。
アルバムが好調だから、もう一枚作ることになった」
と言います。
これが、アリーのウソですよね。
マネージャーに「ジャックを出さないならツアーはやらない」とは言いましたが、決定ではありません。
そんな会話をしてアリーはその夜のライブに向かいます。
ライブにはジャックも行く予定でしたが、会場には向かわずガレージで自殺してしまったのです。
アリーは、ジャックの死の直前に自分がウソを言ったことが彼を追い詰めたと思ったのかもしれません。
ジャックの死因・なぜ死んだのか
ジャックの死因
ジャックの死因というか死んだ方法は「自殺」です。
ジャックは以前子供の頃の話をしていました。
13歳の頃、ベルトを天井のファンに結んで自殺しようとしたけれどファンが落ちてきて未遂に終わった、と。
しかも、自分の父親はアルコール中毒で息子の自殺未遂にも気づかなかった。
落ちたファンは半年間そのままになっていた…。
その時は笑っていましたが、子供の頃からジャックの周りには音楽と同じくらい死が漂っていたようです。
そして今、ジャックはガレージに向かい、手にはベルトを持っています。
車から薬の入った容器を取り出しました。
しばらく考え込んだような、薬で頭がぼんやりしているような顔が苦しげになったかと思うとガレージのシャッターを下ろしました。
はっきりと死んだ様子は描かれていませんが、自分で人生の幕を下ろしたんだな、と思わせるシーンです。
なぜ死んだ?
自殺に至った原因は一つではないと思います。
先述のようにジャックの子供時代は複雑です。
音楽があったから生きてこられたのかもしれません。
自殺未遂をしたくらいですから子供の時に死んでも不思議ではなかったのです。
でも、生きて音楽で成功しスターになったけれど心にある深い闇は取り除けずアルコールやドラッグに蝕まれていました。
アリーに出会った時点でもう疲れていたのでしょう。
彼女と会ったのも、アルコールを求めて入った店でしたから。
まるでアリーに音楽の才能をバトンタッチするように更にアルコールに溺れどうしようもなくなった時に、公衆の面前で醜態を晒し最愛の妻にも迷惑をかけてしまいます。
アリーはジャックにとって音楽と同じくらい生きる希望だったと思います。
でも、そのアリーにとって自分が負担になっていることはわかっていました。
その上、マネージャーにはっきりと言われもう生きる意味がなくなってしまったのかもしれません。
このままアリーの重荷になって生きていくよりも、死を選ぼうと思ったのでしょう。
施設での生活を経て回復したように見えたので、また落ち着いて音楽を続けることだって可能だったでしょう。
でも、気持ちはもうそうはならなかったのですね。
勝手な考察ですが、そんな風に思えました。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
アリースター誕生は実話?モデルになった人物とは?
なんかわかってるようでわかってない!彼の落ちぶれていく様は自分の持病に悩まされいたことも外せない!どんどん聞こえづらくなり常に耳鳴りがしている。それがストレスで深酒、ドラッグと落ちていく。耳鳴りが止まらないことがどれほどストレスになるのかわからないけど多分アーリーにはいってないんじゃないかと思った。それを伝えていれば耳の治療に専念して彼の人生は変わってたんじゃないかしら!
りん様
コメントいただきましてありがとうございます!
返信が大変遅くなりましてすみません。
おっしゃるようにジャックが落ちぶれていくのに耳の不調も関係していたと思います。
音楽を愛するからこそ、つらい症状だったでしょう。
治療をすればよくなるけれど、その間は音楽から離れるのがジャックにはつらいのでしょう。
いずれにしても難しい決断だったと思います。
どうすればベストだったのか、なかなか難しいです。