ラジー賞の選考基準とその理由は?ヒット作なのに選ばれるのなぜ?

ラジー賞ロゴ

2014年公開のミュージカル映画「アニー」を見ました。

「この映画ってラジー賞取ったけどどうなんだろう」と思いながらも、子供と一緒に見るのにちょうどいい映画だと思って見始めました。

いいじゃないですか!?なぜにラジー賞??

幼稚園児にはストーリーが難しかったらしく、途中から見てませんでしたが、私のほうはがっつり見ちゃいました!

それで思い出しました。以前にも他の映画で同じように「なぜこの映画が?」って思ったことがあるんです。

ラジー賞の選考基準ってどうなってるんだろう。どういう理由で選んでいるのでしょうか。

そもそもラジー賞ってなんなんですかね。今更ですが^^;

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ラジー賞とは

ラジー賞とは、ウィキペディアによれば「毎年、アカデミー賞授賞式の前夜に「最低」の映画を選んで表彰するもの」だそうです。

ゴールデンラズベリー賞(Golden Raspberry Award)が正式なのかと思ったら、トロフィーのデザインが金色のラズベリーであることからそう呼ばれるようです。ラズベリーの略でラジー賞(Razzies)ではないんですね^^;

「Razz」とは野次という意味で、まぁ「野次が飛ぶような映画に与える賞」ということでしょうか。

で、「私のアニーに文句つけたの誰!?」と鼻息荒く調べてみたら「ゴールデンラズベリー賞財団」なるものがあり、その会員による投票で受賞作品を決定するとのこと。

想像と違いなんだかものものしい名前の財団があると知って驚きですが、一般の映画ファンでも、会費の40ドルを払えばラジー賞選考の投票権を得られるそうです。

特に選考基準があるわけではないみたいですね。だから興行的にヒットした作品でも、会員や投票権を持つ人が駄作だと判断すれば選ばれてしまうということですね。

どんな部門がある?

毎年主要部門は変わりません。

・最低作品賞
・最低監督賞
・最低主演男優賞
・最低主演女優賞
・最低助演男優賞
・最低助演女優賞
・最低新人俳優賞
・最低脚本賞
・最低音楽賞
・最低主題歌賞

上記に加えて、節目には10周年特別賞、特別大賞、ラジー賞創設25周年特別大賞、2000年代最低賞があります。

笑える賞名

ラジー賞が創設された頃は主要部門だけでしたが、段々とおかしな賞が加えられるようになりました。例えばこんな感じです。

1996年 ジョー・エスターハス記念/興行収入1億ドル以上作品限定最低脚本賞
1997年 最低人命軽視と公共物破壊しまくり作品賞
2002年 最優秀(!)頭からっぽティーン向け作品賞
2003年 最低に映画というものの根本がわかってない作品賞
2005年 最低飽き飽きもう見たくもないゴシップネタ賞
2010年 最も3Dの使い方が間違っていて目に悪い映画賞

よく考えたなぁ、と思わず笑ってしまいますが、大賞でもおかしな賞がありました。

ラジー賞創設25周年特別大賞の際には歴代最低ノミネート賞アーノルド・シュワルツェネッガーが受賞しているのですが、その理由が「過去通算8つの賞にノミネートされるも1つも獲れず」ということなのです。

受賞しなかったんだからいいじゃないか!と思うのですが、どうしても受賞させたかったみたいですね(^q^)

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ラジー賞に選ばれたけど好きな映画

ラジー賞には「選ばれて当然」と思うものもあれば「なぜラジー賞」と思う作品もあります。受賞してしまったけれど、個人的に好きな作品を挙げますね!

アニー(2014年)

アニー

旧作ではなく、2014年公開のほうです。最低リメイク・パクリ・続編賞を受賞してます。

言わずと知れたミュージカルの名作を現代版にアレンジして公開されました。

アニーといえば赤い巻き毛で赤いワンピースを来た女の子が白くて大きな犬を連れているイメージですが、現代版では画像の通り違った様相です。

アニーを引き取る富豪も「年配のおじさん」ではなく若き携帯電話会社の成り上がり社長で、作品中もSNSが頻繁に登場し、住んでいる豪邸はマンションの最上階という今風の仕上がり。

実は私、ミュージカルがあまり好きではありません^^;

でも、この作品はセリフが歌になったりするようなことがなくて、他の映画でも普通に音楽がかかるシーンを登場人物が歌うような感じで、違和感がなくすんなり聞けました。

特にジェイミー・フォックスの歌声にはウットリでした(*^^*)

旧作や舞台のミュージカルとは大分違うと思うので好き嫌いは別れると思います。でも、作品としてダメってことはないんじゃないかな、と思いました。

ショーガール

ショーガール

ラジー賞といえば!ですよね^^;

受賞したのは最低作品賞、最低監督賞、最低主演女優賞、最低新人俳優賞、最低脚本賞、最低主題歌賞とその年のラジー賞総ナメ!。

しかも節目の特別大賞では1990年代最低作品賞を受賞してます。

受賞理由として言われるのは「下品」「ストーリーが稚拙」「アダルトすぎる」など。

まぁ、わかりますよ、言いたいことは!

でも!それでも私はこの映画が好き!

最低主演女優賞を受賞したエリザベス・バークレーは美しかったし、存在感がありました。ジーナ・ガーションだって!

トップレスバーで働くダンサーがラスベガスのショーダンサーの主役として成り上がっていく話ですが、そもそもヌーディーなシーンがあることは織り込み済みだし、女性のたくましさ、美しさはステキでした。

監督のポール・ヴァーホーヴェンがラジー賞の授賞式に来たことも話題になりました。

いいじゃないか!そのくらいの懐が深さで受賞を笑い飛ばしてほしいものです。

奥様は魔女

奥様は魔女

こちらはもちろん2005年版のほうです。

最低スクリーンカップル賞ウィル・フェレル&ニコール・キッドマンが受賞しました。

ねぇ、ダメ?そんなにダメですか!?私、この映画すごく可愛いと思ったのですが!

ストーリーは、落ち目の俳優が名作ドラマ「奥様は魔女」のダーリン役を演じるのですが、この俳優が演技だけじゃなくて性格もひどい。

そこに天使ような本物の魔女がやってきて魔女役を演じてドラマは大ヒット!というものです。

子供向けのようなストーリーですが、ニコール・キッドマンがとにかく美しくて可憐なんです!純粋な子供みたいな感じで可愛かった!

主演の二人が漫画チックなのが好まれないのかもしれないけど、そもそも原作が漫画っぽいもの。いいんじゃないかと思うのですが^^;

チャーリーズ・エンジェル フルスロットル

チャーリーズ・エンジェル フルスロットル

映画として最低続編賞最低助演女優賞ではデミ・ムーアが受賞しています。

私の映画鑑賞レベルが低いの?普通にこの映画楽しんじゃいましたよ^^;しかも映画館で!

この映画は1作目も2作目も、ストーリーというよりアクションと次々変わるコスチュームを3人のエンジェルが着ていくのを楽しむためにあると思っているので、その見せ場が楽しめたからいいんじゃないかと。

ただ、ラジー賞の傾向として、巨額の制作費をかけた映画については、その分完成度が高くないと評価されない(ラジー賞としては高評価になってしまう。ややこしいですね^^;)ので、「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」みたいに前作がヒットしたような映画の続編は受賞しやすいみたいです。

「トランスフォーマー」シリーズがいい例です。監督のマイケル・ベイはラジー賞に愛されてますよね~。

困ったことに(?)私、トランスフォーマーも好きです…本当に私の映画鑑賞レベルって…(-_-;)

まとめ

「アニー」に始まってラジー賞について調べてみましたが、始めはラジー賞ってなんなのよ!と賞に文句をつけたい気分でしたが、知れば知るほど面白くなりました!

まず、賞そのものがシャレなんですよね。2016年で第37回を迎えましたが、創設者も、まさかこんなに長く続くとは思ってなかったのでは?

会費を払ってまで投票する一般会員なんて、相当映画が好きな人たちだろうし、見る映画の数もきっと相当なものだろうと思います。

だからこそ、ダメだと思う映画や俳優が許せなかったり、ある意味叱咤激励なのかな、とも思います。

その愛を感じるものとして2014年度から新設されたラジー・名誉挽回賞(The Razzie Redeemer Award、ラジー・リディーマー賞)があります。

それは、ラジー賞の常連や、ラジー賞の受賞が有名な俳優や監督を対象に、その年の功績を称えて「名誉挽回」した人に送られる賞です。
何かと酷評されるベン・アフレック(「ジーリ」)や、ラジー賞のチャンピオン、シルヴェスター・スタローンが受賞しました。

なんというか、ずっと見てきたからこそ「よくがんばったね」と言えるみたいな感じでしょうか。受賞した本人がどう思っているかわかりませんが(´ε`;)

今後はアカデミー賞とセットでラジー賞も発表を楽しみにして見ていこうと思います。いや、悪口をいいたいのではなくて、愛ですよ、愛!

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