映画『ブレス しあわせの呼吸』はポリオに感染し、余命数ヶ月を宣告されながらも幸せに生きたロビン・カベンディッシュの物語です。
実話ということですが、モデルとなったロビン・カベンディッシュとはどんな人物なのでしょうか。
『ブレス しあわせの呼吸』の作品情報
【原題】Breathe
【劇場公開日】2018年9月7日
【製作年】2017年
【製作国】イギリス
【配給】KADOKAWA
【監督】アンディ・サーキス
【キャスト】アンドリュー・ガーフィールド、クレア・フォイ、トム・ホランダー、ヒュー・ボネビル、他。
『ブリジット・ジョーンズの日記』『エリザベス』のプロデューサーであるジョナサン・カベンディッシュが、自分の両親の実話を映画化しました。
ジョナサンの父ロビンは、出張先のナイロビでポリオに感染し、全身麻痺となってしまいます。
それでも幸せに生き、自分と同じ障害に苦しむ人々のために貢献しました。
ロビンカベンディッシュとはどんな人物?
ロビン・フランシス・カベンディッシュは、1930年3月12日、イングランドのダービーシャー州ミドルトンに生まれました。
王立陸軍士官学校サンドハーストを出て陸軍で7年間過ごしました。
そして、アフリカで茶仲買業務を開始しました。
1957年、彼はダイアナ・ブラックアーと結婚し、ケニアに戻ると1人息子のジョナサン・カベンディッシュをもうけました。
しかし、1958年12月、ケニアでカベンディッシュはポリオにかかり、 首から下が麻痺し、人工呼吸器が必要になりました。
カベンディッシュはイギリスに戻りましたが、余命3ヶ月と宣告されます。
それでも彼は一年病院で生き延びると、医者の助言に反して病院を去りました。
カベンディッシュと妻のダイアナは、他の全身麻痺患者の生活を改善するため、身体障害者のための運動家として世界を旅しました。
カベンディッシュはコンサルタントや看護師に自分の状態を説明し、専門家としての役目を果たしました。
1962年に、カベンディッシュと友人のテディ・ホール、オックスフォード大学の教授は、ベッドから解放された人工呼吸器付きの椅子を開発しました。
カベンディシュは自分自身でテストしてから、身体障害者の生活の質を向上させる機器の販売に貢献しました。
その中で最も優れたものは、カベンディッシュがストークマンデルヴィル病院の科学者とともに開発したポスパムです。
利用者は電話を使ったり、テレビの電源を入れたり、頭の左右の動きだけで家の暖房を調節することができました。
他にも、電池式の軽量人工呼吸器や、電子補助装置を備えた航空機シートも開発しました。
カベンディッシュとダイアナは、彼の全身麻痺を大きな障害とせずに、死ぬ前の短期間に旅行しました。
彼らは何度もオックスフォードからロンドンまで、特別仕様の車でドライブしました。
海外旅行ではフランス北部の戦場などを訪れました。
カベンディッシュは1994年8月8日、イギリスのオックスフォードシャー州で64歳で亡くなりました。
ポリオ患者としては最も長く生きた人物となりました。
1995年11月27日、ロビン・カベンディッシュ記念基金が創設されました。
その目的は、障害を持つ人々の健康を向上させ、命を救うことです。
2017年11月にはロビン・カヴェンディッシュとダイアナ・カベンディッシュはポリオ患者のために様々な開発に貢献したことで「イノベーション功労賞」を受賞しました。
まとめ
・『ブレス 幸せの呼吸』は実話。主人公ロビン・カベンディッシュはプロデューサーのジョナサン・カベンディッシュの父親。
・ロビン・カベンディッシュはポリオで全身麻痺になっても、彼と同様の障害を持つ人々のために大きな貢献をした人物。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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