1970年代のアメリカ映画はヘイズ・コードと言われた検閲システムがなくなり、かつてタブーだったホラー色を持った映画の幕開けとなり、今でも続いているシリーズの元祖となる傑作も登場しました。
そんな、70年代のホラー映画・おすすめの傑作10選を紹介します。
目次
ホラー映画 70年代・洋画編 おすすめの傑作10選
『キャリー』
気弱で内気な性格の女子高生キャリーが、同級生からのイジメにより眠っていたサイキック能力を覚醒させます。
プロムパーティーを阿鼻叫喚の地獄絵図に引きずり込む青春オカルトホラー!
恐ろしいと言うよりはイジメの映画で、悲しいストーリーよりも怖いのは演技!
クライマックスでキャリーを演じたシシー・スペイセクが豚の血を浴び目を見開き皆を睨みつけるシーンは、コントロールできない怒りと悲しみを強烈に演じています。
主人公キャリーの悲劇を描いた本作は、2度映画化されました。
2度目は2013年でクロエ・グレース・モレッツが主演です。
『ハロウィン』
6歳のマイケルは、いつも自分をバカにしている姉を殺し精神病院に送られたが、21歳の時に脱走…そして、殺人鬼「ブギーマン」となりハロウィンの夜に現れる!
本作は、不気味でおぞましいスラッシャー映画として1978年に公開されて一世を風靡し、その白塗りで無表情のマスクに戦慄を覚える!
ブギーマンの殺人っぷりとドキドキ感がたまりません。
ホラー映画のカリスマ的作品で、シリーズは9作品も製作されました。
まずは1作目のここから見てみましょう!
『エクソシスト』
悪魔にとりつかれた娘リーガンと、悪魔払いの神父・エクソシストとの壮絶な戦いを描いたオカルト映画の金字塔!
この映画怖くとも、最後まで見ていただきたい映画!
グロテスクに変身した少女が襲いかかるシーンでは多くの観客が悲鳴をあげたほど有名・・・
不気味な映像も巧みで、これぞホラー!
『ゾンビ』
ドアを開いたら、そこにはゾンビの群れ! ゾンビが増え続ける都市からの脱出を試みるSWAT隊員たちの脱出劇を描いた本作は、ホラー史上決して外せない名作。
ゾンビの創始者ジョージ・A・ロメロ監督による初めて見るゾンビの恐ろしさ!
その色彩・音楽・特殊メイクは血肉に飢えたゾンビたちをリアルに描き、恐怖をかきたてる。
「元祖ゾンビ」ホラーにふさわしい作品。
『悪を呼ぶ少年』
アメリカコネチカットのとある農村を舞台に、一卵性双生児の少年二人が巻き起こす事件と、その裏に潜む秘密を描いたサイコホラー。
双子の二人はイタズラが大好き、イタズラといってもそれは殺人!
のどかで美しい田舎町での残酷描写はあまりにも対比的で、心底恐ろしい一夏の物語。
驚いたのは、本当に双子が演じているキャスティングにビックリ!!
『悪魔のいけにえ』
旅行中の若者たちがテキサスの片田舎でふと立ち寄った一軒家は、殺人鬼一家だった。
実際に起きた事件を基にした、トラウマ級のホラー・・・リーダーのおじいちゃんが怖い!
本作の怖さは殺人を繰り返すのがサイコパスの「家族」である事。
殺人鬼ファミリーは殺した人間の人面皮を被りながら襲って来る・・・そして皆で晩餐会も開くのです。
悪趣味的な映画でも大ヒットし、シリーズ化しリメイクも製作されたスプラッタ映画の始祖映画。
『サスペリア』
バレエ学校に入学したスージーを待ち受けていた奇怪な体験!
連続殺人が起こる中でスージーは、学校内に魔女が棲んでいることを突き止める・・・
ナント、その学校はオカルト学校。
“決して一人では見ないでください!”という警告通り、凄まじい戦慄音と極彩色の映像が見る者を襲う恐怖のファクター・・・
二人で見ても怖い!
サスペリアとはラテン語で「息切れ」を意味し、つまり ”息が詰まるほどに怖い”映画。
近年ダコタジョンソン主演でリメイクされました。
見比べてみても面白いかも!
『HOUSE ハウス』
一家は夏のバカンスを過ごすため、ニューイングランドの古い豪邸にやってきた。
しかし、一家は次から次と不可解な現象に遭遇し家の呪いに取り憑かれる。
元祖「家系」ホラーの代表作で、主演のカレン・ブラックが世界中を恐怖のどん底に落としめた往年の名作!
その後は「悪魔の棲む家」など悪霊に取り憑かれた家とも知らずに襲われる人々の恐怖を描いた作品が、多く製作されました。
『ザ・チャイルド』
生物学者のトムは妻を連れ、スペイン沖の小島にやってきた。
だがトムはこの島に大人の姿が見えないことに気付く、そこは子供たちだけがいる島?
・・・そして、ある日を境に子供たちが大人を襲い始めた!
もしも、子供たちが突然大人たちを殺し始めたとしたら・・・そんな不気味な設定で展開されるスペイン製のホラー。
原題の「誰が子供を殺せようか?」と言う意味深のタイトルで、スペイン産のなんとも言えないイヤ~な味わいがある恐怖映画!
『オーメン』
外交官夫婦が養子に迎えた子供は悪魔の子? 6月6日6時に生まれた悪魔の子ダミアンの正体を探る父は 、悪魔の刻印である”666”が導く恐怖の出自を知る事になる!
『オーメンは』おぞましくもダイナミックな「悪魔系」ホラーの傑作で、神が滅び悪魔の支配が始まるのを想像させられる・・・
ポケットに手を突っ込み墓場に佇む少年の不敵な笑顔が不安を煽る!
まとめ
70年代のアメリカ映画は、ホラー色を持った映画の幕開けとなり多くの傑作ホラーが誕生!
異彩を放つイタリアンホラーや、人間と悪魔との闘いを描いた名作も登場しました。
そんな70年代のホラー映画の “恐怖感”を、味わいましょう!