名優にして名監督! クリント・イーストウッドは、その呼称通りハリウッドで長年活躍してきた俳優・映画監督です。
数多くの西部劇やアクション映画に出演し「ハリウッドの伝説」と言われる程の存在感を示しています。
クリント・イーストウッドの出演・監督作、おすすめ10作品を紹介します。
目次
クリント・イーストウッドのプロフィール
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生年月日:1930年5月31日生まれ
出生地:アメリカ サンフランシスコ
イーストウッドは演じる役柄によって、カリスマの凄腕ガンマン・型破りの正義漢・頑固者・照れ屋だが男臭いタイプなど、アメリカ人が好むヒーロー像にピッタリです!
B級映画の出演を経て、イタリアからのオファーを受けて出演した「荒野の用心棒」や「夕日のガンマン」シリーズが世界的ヒットとなり、マカロニ・ウエスタンブームの先駆けとなりました。
監督作品も、洞察力の深い人間の機微や愛憎表現も微妙な演出で、ジワーとくる作品が多く、最近では年輪を重ねた渋い役の良い味を出しています。
クリント・イーストウッド出演・監督 おすすめ10作品
『荒野の用心棒』
二人のボスが対立するニューメキシコの小さな町に現れた、名無しの凄腕ガンマン。
彼は二つの勢力を戦う様に仕向け、共倒れさせて最後には悪の強敵と1対1の対決!
当時、映画俳優としては鳴かず飛ばずだったイーストウッドがイタリアに出張出演!
本作は世界的にも大ヒット!彼を一躍トップスターに押し上げた出世作ともなりました。
終盤、爆風の煙の中からガンマンが現れるシーンや太陽を仰いで強敵が死んでいくラストの決闘シーンは西部劇史上に残る名場面といえます。
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『グラン・トリノ』
イーストウッド演じる元軍人の偏屈な老人と孤独な少年との交流、そして不良達との闘いが描かれる!
頑固で偏屈、そして筋を通しながら男を貫くスタイルは、この映画でもじっくり演技。
終盤ギャング共に報復するために、かつての映画「ダーティハリー」の主人公だったら大型マグナム銃でドンドンぶちかますところだが、別の命の張り方をする!
イーストウッドの演技は大根的だが、美しくも勇ましい作品!
『マディソン郡の橋』
アイオワ州の片田舎で出会った、平凡な主婦と中年のカメラマンの4日間の恋を描く、不倫をテーマにした大人のラブストーリー。
ーストウッドは、本作で製作・監督・主演を務め、ありきたりの恋愛映画とは一線を画した名作に仕上げ、女性側のみならず男性も共感出来る上質の大人の恋愛映画を作り上げました。
最大のみどころは、街を出る際にクリントが待ち、フランチェスカが車の中でドアレバーを開けて彼の元に行くか、このまま残るか迷う時・・・実に実に、素晴らしいシーンでした!
『ミスィック・リバー』
幼なじみの男性3人は、少年時代に彼らを見舞った予期せぬ出来事が彼らの人生につきまとい、そしてついに破局的な悲劇を迎える事になる異色のサスペンス。
本作でオスカー受賞のS・ペン(主演男優賞)とT・ロビンス(助演男優賞)をはじめ、実力派演技陣によるアンサンブル演技も実にすばらしく、見応え満点・・・重厚かつドラマティックな作品! イーストウッドが製作・監督・音楽を務めました。
『アルカトラズからの脱出』
成功者ゼロ! 脱獄絶対不可能と言われたサンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラズ刑務所・・・そこから奇跡の脱出を果たした男たちの姿を描いた、サスペンス映画の傑作。
本作は、実話を元にしたアルカトラズ刑務所からの脱獄を描き、緊迫感が半端なくイーストウッド初め、役者達の顔ぶれが良い!
数ある脱獄劇の中でも、上位に位置する作品。
『ザ・シークレットサービス』
かつてアメリカ合衆国大統領を守ることができなかった老練なシークレットサービス・エージェントと、大統領暗殺を目論む殺し屋との対決を描くサスペンス・アクション。
いつもは強いタフガイを演じるイーストウッドが、タフでないヒーローを人間臭く演じ、犯人を追いかけるときはゼイゼイと老体にムチをかけながら走る様は、やはり歳には勝てず!
暗殺者に扮したJ・マルコヴィッチの不敵な演技も上々。
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『ダーティハリー』シリーズ
男は警察バッジと銃を携えて、悪の“狩り”に出る!
44マグナムをブッ放し自らの暴力を持って悪を制するはみ出し刑事、ハリー・キャランハン刑事のブッ放しアクションを描いた傑作シリーズ。
キャラハン刑事は正義を守るためには法を無視する男だ・・・そのスタイルが大受けしイーストウッドは『ダーティハリー』シリーズで大成功を治め、彼の代表作ともなりました。
『ミリオンダラー・ベイビー』
初老のトレーナーが極貧出の女性ボクサーを我が娘のように育て上げタイトルマッチ戦に挑戦するが、再起不能の重傷を負う・・・そして彼女は尊厳死を願うことに。
二人がボクシングの練習と試合を通じて、結ばれていく絆が美しい! この絆が、彼女の死に手を貸すことになる結末を迎える。
この作品で尊厳死が話題となり、死に手を貸すことは”愛”なのかを問う作品。
『人生の特等席』
頑固オヤジのガスと強気な娘ミッキーは疎遠の状態! 繰り返し悪夢を見るほどの過去にまともに向き合えない父親と、理由のわからない溝のために人と距離を置きがちな娘が、野球を通して再び繋がる親娘の再生物語。
事実上俳優引退宣言をしていたイーストウッドが、4年ぶりに銀幕復帰を果たした作品で、疎遠中の父と娘の再生が描かれた上質な感動ストーリー。
イーストウッドと、娘役のエイミー・アダムスが見事にハマっていました。
『運び屋』
金銭苦にあえぐ孤独な80代の老人アールが、車を運転するだけの簡単なアルバイトに就くが、その実態はメキシコの麻薬組織に届けるドラッグの運び屋だった。
本作は前代未聞の実話に着想を得て、名優の心を再び奮い立たせた作品。
見どころは、190センチ以上あるイーストウッドが、背中を丸めて歩く老いぼれた主人公を演じているが、
ヨレヨレの老人を見せながら実は現役バリバリの名優なのです!!
まとめ
名優であり、監督として数多くの傑作を送り出しているクリント・イーストウッド。
クリントは “成功しても、失敗しても自分が観たい映画だけを撮る”というルールを貫き、しかも、新しい題材へ挑むことを止めません!
クリント・イーストウッドの、おすすめ10作品を楽しみましょう!